↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【TS幼女転生王族スローライフ】姫殿下(三女)は今日も幸せ♪ ~ふわふわドレスと優しい家族に囲まれて★~  作者: 霧崎薫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

206/724

第二百六話「静かな草原と、姫殿下の『永遠の約束の深さ』」

 その日の午後、王城の庭園の外れにある、誰も訪れない静かな草原は、太陽の光に照らされ、穏やかな空気に満ちていた。草花は、風に揺れることもなく、世界は、二つの存在に焦点を合わせているようだった。


 それは、シャルロッテ姫殿下と、モフモフだ。



 シャルロッテ姫殿下は、モフモフを抱き、その草原の中央に座っていた。彼女は、ふと、心に一つの純粋で、根源的な問いを抱いた。


「ねえ、モフモフ。もし、わたしが、あなたよりもっと、可愛くないものになったら、どうする?」


 それは、愛の形が、外見や能力といった「条件」によって変わるのか、という、究極の問いだった。



 モフモフは、シャルの膝の上で、頭を上げ、その大きな瞳で姫殿下を見つめた。モフモフは、言葉を話さない。しかし、シャルには、その瞳の奥に、「私は、あなたが誰であっても、あなたを愛する」という、揺るぎない感情の波動が見えた。


 シャルロッテは、その愛の波動を、もっと確かめたくなった。


 彼女は、変化魔法を、ごく微細に応用した。


「ね、モフモフ。もし、わたしが、この草原の、()()()()()()()()()()()()()()、どうする?」


 姫殿下は、一瞬だけ、自分自身の存在を、冷たい、灰色の小さな石ころに変えた。



 モフモフは、(あるじ)様が突然冷たい石ころに変わったことに、驚き、立ち上がった。しかし、モフモフは、逃げなかった。


 モフモフは、その石ころに、そっと鼻先を近づけ、彼の全身から溢れる、温かい愛の魔力を、石ころへと送り込み始めた。その愛は、石ころの冷たさを気にせず、ただ、「そこに存在していること」を、無条件に肯定していた。


 その愛の魔力に触れた石ころは、一瞬で、シャルロッテ姫殿下の姿へと戻った。



 シャルロッテ姫殿下は、モフモフの献身的な愛に、涙ぐんだ。彼女は、愛が、外見や形といった「条件」に縛られない、最も根源的な力であることを、身をもって知った。


「モフモフ……。ありがとう。あなたは、()()()()()()()()()()()()()()()()()


 シャルロッテ姫殿下は、モフモフを抱きしめ、光属性魔法を使った。彼女の愛の光は、草原全体に広がり、「愛は、形を変えても、永遠に変わらない」という、静かで美しい祝福を与えた。


 モフモフは、シャルの献身的な愛を受け、「もう二度と、主様から離れない」という、永遠の約束を、心の中で誓ったのだ。


 静かな草原は、二人の純粋で、永遠の愛に満たされたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。