新しい友達
少女は謎の男につけられていた少女を救った
「お前も私が狙いか!」と言う小柄な体に見合わない大声を出した少女はその場から逃げようとする彼女の手首を私は掴んで。
「今逃げてもあいつらに捕まるだけだし。私はあなたのことについて知らない。だから、ここに居て。」
私は真剣な目をして少女に囁いた。
少女はあきれ顔でこっちにもどってきた。
「これからどうするの?」
彼女は聞いて来た。
「あなたの家にあなたを送る。それで大丈夫?」
「何であんな家に戻らなきゃなんないの!あとここから遠いし。」
少女は声のトーンを落として言った。
「じゃあ。私が下宿している家があるからそこに行こう。」
その時イーヤさんは王城にある円卓の椅子に腰を掛けて居た。未だ、全員集まらず会議を始められない。
「まだ、”巨獣”と”白獣”は来ないのか。」
と隣の席に座っている褐色肌で外套を身に着けた”憐獣”と呼ばれる大柄な男が呟いた。
それから十分ほど経った頃円卓が置かれた部屋の大きな扉が音を立てて動いた。扉からは人の2倍の背丈を持つスキンヘットで顎に髭を生やした男と白いワンピースを着て腰に細身の短剣を刺した金髪の女性が入ってきた。
「遅えぞ!」
と向かい側に座る青髪の”激獣”と呼ばれる男が遅れて来た2人に向かって怒鳴った。2人はその言葉を気にせず席に着いた。
「今から十二怪定例会議を始める。」
と入口近くの若い金髪の男性が言った。
それから数時間後日が沈んでからある程度時間が経った頃イーヤさんは帰って来た。
私は家に連れ込んだ少女の話をした。
「あら、そう言う事があったのね。まあ、私は用事が終わったし。明日にでも家に連れて行こう。」と言った。
「寝るところは私の方があの女の子と親睦を深めてそうだから」 と言う理由で私と少女で使うことになった。
日が昇ると同時に目が覚めた。二人とも気持ちよさそうに寝ていた。二人を起こさない様に身支度を整え朝食の材料を買いに行った。
買い物から帰るとまだ2人は眠っていた。
私たちは朝食を食べようとしていると、家が揺れた。私たちは直ぐに家を出た。
道中、地震で屋根が落ちている家があった。
少女セイナの家に着いた。家は私たちの家よりも大きかった。玄関の扉を叩くと勢い良く扉が開いた。
「セイナちゃ~ん!」
中から大柄な男が出て来た。私とイーヤさんは素早く身を引けたがセイナは男に包まれた。
セイナは男を押しのけて姿を現した。
イーヤが顔を驚かせながら言った。
「轢獣じゃない。」
「魔獣のイーヤじゃないか。何でここに。」
「私の娘が貴方の娘を拾ってね。」
「娘って、、、、、」
「お礼にお茶でもどうだ。」
「ええ、お言葉に甘えて。」
私たちは庭の見える部屋に案内された。
セイナちゃんは自室に戻ったらしい。
「セイナは普通の人よりも魔力に富んでいてね。魔人召喚の生贄として最適なんだ。」
「だから、魔人召喚をしたい人たちに狙われているのね。」
「あの、ストーキングの犯人達に目星はついているんですか?」
轢獣ことジェードガーデンさんは首を横に振った。
「セイナちゃんに魔法の特訓をつけたことあるの?」
「いやない、魔法を使える者は少ないから余り見かけなくてな。」
「じゃあ私が少しの間魔法を見てもいいかしら。」
「魔獣と呼ばれる貴方にしてもらえるとは思ってもみなかった。ぜひ頼みたい。」
それからイーヤさんとセイナちゃんの一ヶ月だけの特訓が始まった。
特訓が始まってから三日が経った頃には初めて会った時とは比べ物にならないほどお互いに打ち解けあっていた。毎日朝早くから夕方まで魔法の理論、作成、実験の日程だった。
一週間が経った頃巨獣、白獣、憐獣の3人が北部遠征に向かった。3人が旅立つ日には王都中の人が集まっていた。
私たちもその3人を一目見ようとその場に行った。
人混みに圧倒されていると、気づいた頃にはセイナちゃんと離れ離れになっていた。私は急いでイーヤさんとジェードさんに伝えて、急いで探した。
人がある程度散ったあと路地裏からセイナちゃんが出て来た。
「大丈夫だった。」
「うん、大丈夫だったよ。」
「じゃあ、イーヤさんの所に行こうか。」
私とセイナの2人はイーヤさんたちの所に行った。
セイナを見た途端にジェードはまた抱き着いた、セイナは離してくれるのまで抱かれたままだった。
「じゃあ、家に戻ろうか。」と言いながら私たちは帰路に着いた。
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