事件
少女は不思議な女性と別れて途中の街に着いた、そこで少女は誘拐されてしまった
お姉さんと別れてから一日が経った。レダリアからは約550キロメートルのところまで来た。私たちは町に着いた。レダリアほど大きくは無いが数日分の食料と消耗品の買い足しをしたあと私はイーヤさんと別れて一人で町の中を周っていた。
中心の商店街を歩くとパンの芳ばしい匂いがしたので。パン屋に入ると中は人で賑わっていた。中のパンをみていると、とてもかわいいくまの形をしたパンを発見した。私はお金の入った巾着を取り出してそのパンを一つ買った。
店を出てパンを食べながら裏路地に入ると突然口を布で覆われ。視界がぼんやりしてそのまま気絶してしまった。
目が覚めると会議室のような広さの部屋に男とその周りに檻に入れられた、少年少女がいた。だった。服装を見ると裾は汚れてしまっていたが服は乱れていなかった。男はぶつぶつと独り言を言っていた。
私はこの場所から逃げ出そうと足に力を入れようとしたが力が入らず。倒れてしまった。物音に気付いた男がこちらを振り向き。近寄って来た。顔は整っていたがなんとも邪悪な顔をしていた。
「おはよう。どうだいそこの寝心地は。」
質問がとても気持ち悪い。
「あなたのその顔のせいで不快です。」
と挑発した。しかし男はその言葉を聞いてもっとニヤつき出した。
「そんな子にはお仕置きが必要だな。」
と言い。男は釘を持って来た。
「君たちは売り物だから大きな傷をつけちゃ駄目だろう。だから、これを爪と指の間に刺すんだ。」
これをニヤつきながら言ってる時点で気持ち悪さがカンストした。
「じゃあ刺すよー」
と言いながら刺し込んだ。私は痛みで叫んだ。
しばらくすると誰か客が来た。誰かと思い覗いて見ると、そこにはイーヤさんがいた。なんでここにイーヤさんがいるのかと思ったが。会話を聞くと
「あなたここらへん奴隷商をやってるらしいじゃない。奴隷を買いに来たの。商品を見せて貰えるかしら。」
「ええ、お客様のご要望とあらば。」
そして奴隷の紹介を始めた。
イーヤさんは私を見つけると。
目の色を変えた。
「あの子はどうしたのかしら?」
「あの娘は両親が借金をしてその担保としてうちが預かってる子供です。」
「あらそう、、」
イーヤさんは振り向いて後ろにいた奴隷商に向かって。
「嘘は良くないわよ。お姉さん嘘つかれるの少し悲しいから。そうね、今直ぐにこの子を開放してちょうだい。」
そう言うと、男は懐から刃物を出そうとした。
すると、それに気付いたイーヤさんは続けて
「あと私、一応十二怪の一人だから。ここでやるんだったら、生かしておくつもりはないよ。」
「ぐぅぅ、、、」
男は奥歯を強く噛みしめ。後退りをしようとした。
「逃げても無駄、もうすでに兵士を呼んで包囲してもらってるから。連続誘拐犯さん。」
その後男は諦めて檻をすべて開放して包囲していた兵士たちの前に現れ自首をした。監禁されていた子供たちは全員保護され親元に送られた。私たちは町を出て王都に向かった。
馬車の中で私はイーヤさんに聞いた
「イーヤさん十二怪ってなんですか?」
「十二怪てのはね。十二人の怪物の様な強さの人たちで構成された。この王国最高戦力だけどね、ちょっと癖のある人たちなの。まあ、そう言うのと強さが怪物のようだから十二怪って呼ばれてるのよ。まあ、私としてはこの呼び方余り好きではないんだけどね。」
と言った。私はイーヤさんが少し恐ろしくも感じたが心強さも感じた。
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