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私的自由な珍道中  作者: パラトリウム
十二怪選抜大会編
30/34

謁見

「突然の事で申し訳ない。国王のエルド・ノーヴァだ。紹介しなくとも知っていると思うが念の為。」


と国王陛下は丁寧に挨拶をした。

私達は来る前にイーヤさんに教えてもらった、片膝を付き、頭を垂れ、胸に手を当てる姿勢を取り、さっきの挨拶をした。


「まあ、席に座れ。」


私達は国王陛下に言われるがままに席についた。


「まず、イーヤ殿、推薦状を受け取ってもよろしいでしょうか。」


イーヤさんは推薦状の入った封筒を提出し、国王陛下はその封筒の封印を解き中を確認した。


「貴方が被推薦者のルーシア・ルヴィだな。よろしくお願いする。」


と言いながら身を乗り出しルーシアに両手を差し出してきたのでルーシアは慌てながら両手を出し、固い握手をした。国王陛下は再び席に着くと本題に入った。


「では本題に入るか。白、例の剣を見せてくれ。」


そう言うので私は脇から鞘ごと剣を抜き国王陛下に手渡した。丁寧に受け取った国王陛下はその鞘を見ながら言った。


「この鞘は始めからあった物か。」


「いいえ、それはレダリアの鍛冶職人に作ってもらったものです。」


「そうか。ではその時鍛冶師は何と言っていた。」


と言いながら鞘から黒身の刀身を丁寧に出した。


「刃を削ろうにも削れず、ただの金属ないしは魔鉄鋼とも違う性質を持っているらしく、こんな金属は見たことないと。」


憶えてる全ての事を話すと、国王陛下は扉を開け守衛達に何かを頼んでいた。

少しすると守衛達は少し大きい岩を持って来た。そこに国王陛下は剣の腹で思いっ切り叩きつけた。しかし、剣は曲がる事なく逆に岩が砕けてしまった。


「やはりそうであるか。」


と言い少し剣を眺めたあと鞘に納めて、私に返して来た。

そして気が付いた頃にはイーヤさんもルーシアさんもどこかに行ってしまった。

そして国王陛下が私に言った。


「付いて来てくれ。」


と言ったので、私は言われるまま部屋を出て付いて行った。


「あの、イーヤさんとルーシアさんはどこに行ったのですか。」


そんな事を聞いていたら、私達は大広間に来た。大広間は城の入口のはずなのに人気は無かった。


「なぜ、人気が無いのですか。私達が来た時には確かに大勢の兵士がいたはずでは。」


「ああ、これから行くところを誰かに見られてはいけないのでな、人避けの術を私と君にかけた。これは周囲の物にも被術者を感知出来なくさせ、同時に被術者に周囲の物を感知させなくする、王家相伝の魔術だ。」


そう言いながら案内されたのは大階段の側面だった。そこには小さな扉がありそのなかに入ると鋼鉄製の扉があった。最近はびくともしなかったが、国王陛下が胸から出した古臭い鍵を鍵穴に刺して回すとガチャリと小さく音が鳴り、私が戸を引くと軽々と開いた。


「ここから先は何も口外するな。私の家族にもな。ここは歴代の国王しかし入れない所だ、しかし君は特別だ。」


中には石造りの階段がしたに伸びていたが、あまりにも異様だった。それは岩を削って作ったにしてはあまりにも綺麗な掘削面だったからだ。


「なぜこんなに綺麗な掘削面なのですか。」


と私が国王陛下に聞いた。しかし国王陛下は


「付いて来ればいずれ分かる。」


と言うばかりであった。

螺旋状の階段をずっと降りてきた、その先には、、、、、、、


この先の事を書こうとしたが国王陛下との約束の為書く手を止めた。

私達はその隠された場所から出て元来た部屋に戻った。そして用事が済んだ私達は家に帰ろうとしたが国王陛下に呼び止められた。


「これをお土産に。」


そう言って高そうな薬草を分けてくれた。

その帰り道にイーヤさんに聞かれた。


「白ちゃん、どこに行ってたの。」


私はそう言われたので素直に答える訳にもいかなかったのであり来たりの嘘を言った。


「すみません、急に催したので少しお手洗いに。」


「あら、そうだったのね。ごめんなさい、変な事聞いてしまって。」


まだ太陽が真上に上がっていなかったので私達は洋服などを買いに行った。


「イーヤさんってどんな色が好きなんですか。」


「うーん、明るい色とかが好きかな。」


「じゃあこれなんてどうですか。」


などと言いイーヤさんに似合いそうな服を沢山選んだ、そしてそれを全部持たせてイーヤさんを店の真ん中にある試着室に入れて、着替えさせた。

少ししてから着替え終わったイーヤさんは緑色のシャツに空色のスカートを着て恥ずかしそうに出てきた。それを見た私とルーシアその美しさに声を上げた。


「おーーー!可愛い、可愛いです。私とお揃いですね。」


「よし、画家を呼んでこよう。」


その言葉達に照れたイーヤさんは急いでカーテンを閉めた。


「じゃあ、また別の服に着替えてもらって良いですか。」


私がそう言って少ししてからまた照れながらイーヤさんがカーテンを空けた。

次は白一色で純白なワンピースを着ていた。


「どう?白ちゃんとお揃いなんだけど。似合ってる。」


ルーシアは


「似合ってます。さすが親子みたいなだけある。」


と言っていた。

私は恥ずかしくて何も言えなかった。

その後何度か試着を繰り返した後に私はイーヤさんに聞いた。


「何か気に入った服はありましたか。」


そう私が聞くとイーヤさんは二つの服を出して来た。片方は青い服で全面に花の刺繍がしてあり、そのセットは無地の白いスカートで、もう一方はやっぱりな緑色のローブと胸にワンポイントマークの入った白いフリフリの付いたワンピースだった。

そしてそこのお金は私が払うということになった。これはイーヤさんへの今までの感謝を込めた贈り物だった。さすがに人気のある裁縫師が作った人だったからかさすがに高かったがイーヤさんへのプレゼントだと思えば自然と苦では無かった。

私が代金を払い終えたあとイーヤさんは選んだ服の入った布袋を背負いながら言った。


「白ちゃんも新しい服買わないとね。」


「確かにいつも同じ服だと普通の人は良く思わないからね。」


とルーシアも一緒になって言って来た。


「でもこの服が一番お気に入りなんでイイですよ。」


私は私に似合う服がよくわからなかったので不安だった。


「まあそう遠慮しないの。あと、他人事の様に言ってるけどルーシアちゃんも新しい服を買おうね♡」


そう言いながらイーヤさんは遠慮してない私達の腕を引っ張って店内を物色し始めた。


「これとかどう?あ!これなんて可愛いんじゃない。」


そう言いながらイーヤさんはさっき私とルーシアにやられた事を私達にしてきた。

こうして私達は新しい服を買って帰った。その日に使った金額は忘れた方が身のためだろう。

今回触れなかった地下に関してはまた後で触れます。続編あたりかな?

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