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私的自由な珍道中  作者: パラトリウム
レダリア編
2/16

始めての戦い

少女は害獣撃退の仕事を受けて依頼主のいる村に向かった

私は町から東に五キロほど離れた村に着いた。


「とりあえず、村長のところに行って依頼の詳しい情報を手に入れよう。」


と思い村長の家に向かった。

さすが村長の家である。ひときわ大きな家で隅々まで清掃が行き届いており家主の性格とその地位までうかがえる。

三回戸を叩き


「ごめんください。害獣駆除の依頼で来た冒険者なんですけど。」


中から「は〜い」と返事が返って来て戸が開いた。

中から出てきたのは十八歳くらいの女性だった。


「どうぞ、中に入り下さい。」


「 失礼します。」


中に入ると昼間だったため部屋は明るかった。そのまま応客室に案内された。それから少しあとメイド服をきた女性がお茶を持ってきた。


「それで依頼の件なんですけど。」


と私は話を切り出した。


「はい、その件なんですけど受けてくださり、ありがとうございます。害獣は夜にやって来て、日が昇る頃には消えているのですどうか解決して下さい。」


「はい、おまかせ下さい。」


私ははっきりと答えた。

村には無人販売所があったのでそこで食料を買い込んで森に入った。

雑な造りの鞘から鈍い銀色の剣を抜きまじまじと観察した。


「これ、本当に高かった。一文無しからこれを買うまでとても長かった。」


と物思いに耽っていると気付いた頃には日はすっかり沈んでいた。

夜がより深くなった頃見張っていた畑に近づく者がいた。いくつかの野菜を盗み。ふたたび森へ戻って行くあとを追ってみると小さな洞窟に着いた。

布が掛かっていたので中は見えなかったが、中には松明がいくつか点いていた。

火の光が中に居る小鬼を照らしていた。

会話をしようと思い小鬼たちに声を掛けようとすると。小鬼たちが襲い掛かってきた。

咄嗟に剣で攻撃を防ぎ、話をしたいと何度も言った。しかし、攻撃は続いた。

そこに、黒くくすんだ剣を持った小鬼がやって来た。小鬼は笑いながら話し掛けて来た。しかし、何を言っているのかよく分からなかった。多分外に出ろと言っているのだろう。私は外に出た。

小鬼たちのリーダーだろうその風貌に少し恐怖が湧いた。

小鬼が切りかかってきた。それを剣で防ぎ、すぐさま切りかかった。しかし、防がれただけではなく剣を折られてしまった。そして、また振り下ろされた黒い剣の刃を持ったしかし、手は切れなかった。その代わり棒で叩かれたようだった。その剣はなまくらだった。刃を握ったまま私は小鬼の首を気絶するまで絞め続けた。

小鬼が気絶した途端私は剣を奪い。小鬼たちに向かって、雄たけびを上げた。

村に戻り朝になった。

村長が私の元にやって来て聞いてきた。


「解決しましたか?」


「一応解決したと思いますがもう一日様子を見てみます。」


そう言い私は小鬼の洞窟に向かった。

洞窟の中はもぬけの殻だった。昨日のうちに逃げたのだろう。中には幾つかの戦利品が置いてあった。それを幾つかいただき。

村に戻って、報告をして報酬を貰い。

町に戻った。

町に戻って戦利品を幾つか売り。そのお金で黒い剣の鞘を作って貰った。

その鞘を作った鍛冶屋のガタイの良い職人が言った。


「そいつは、ただの剣じゃない。そして、その剣は異常だ。意思がある。」


私はその言葉に驚いた。


読んで下さりありがとうございます。

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