毒か、薬か、
老人と別れてから一日後私達はまだ岩石地帯を歩いていた。途中で小さな洞窟に入ったりしながらいどうして。
「そう言えば、イーヤさんっていつも丸腰ですよね。なんで武器を持たないんですか。」
「あ〜ね、気になるよね。だって基本的に体術でどうにかなるしいざとなれば魔法を使えば良いから。」
と笑いながら恐ろしい事を告げた。イーヤさんのあの細い肉体には引き締まった筋肉が、、、。と妄想してしまった。
そんな下らない雑談をしていると、突然真横の洞窟から野盗共が現れた。奴らは私達に
「おい!そこの女共。そいつから降りろ。大人しくしていれば危害は加えね。大人しく荷物を寄越しやがれ。」
と言ってきた。
私はどうするかイーヤさんを見ると荷物を漁っていた。
「おいそこの女!なに荷物を漁ってやがる。」
と興奮気味に聞いてきた野盗にイーヤさんは落ち着いたトーンで言い返した。
「落ち着いて、何も危害は加えない。」
それを聞いた野盗はもっと憤慨した。
「なんだと、女如きが調子に乗るな。」
「こっちに来て手を出して。」
イーヤさんは急激に近づいて野盗の手を掴んで、そしてその上に何枚かの金貨を載せた。それを見た野盗は目を丸くした。
「これで行商人から荷物を買い取ってここらへんで商売をしてくれない。そうすればあなた達はこんな事やらなくても食うにも困らないし、あなた達は感謝される。どう?そうしてみない?」
私はびっくりしてイーヤさんに聞いた。
「イーヤさん正気ですか。なんでコイツらなんかにそんな大金。」
「良いのよ。お金はまだまだ家に有るしいざとなれば他の十二怪の連中から借りれば良いんだよ。それにここらへんにはオアシスが有るし、ここから先には危険な奴がうじゃうじゃいるから休憩所としての機能も欲しいし。」
それを聞いた野盗共は目に涙を浮かべた。
「姐さん、、、ありがとうございます。俺達心入れ替えてそのオアシスの周りにバザール作って姐さん達の役に立ちます。」
なら良いんだけど。と心の中で呟いた。
「そうだ、オアシスの場所なんだけどここから北の方にちょっと行った所にあるから頑張ってね。」
野盗達は北の方に向かって歩き始めた。
私は気になってイーヤさんに聞いた。
「なんでそんなオアシス知ってるんですか。基本的に知られているオアシスの周りにはバザールがあるんですよ。あいつら大丈夫なんですかね。」
「大丈夫でしょ。だって前回私が死にかけでイダリヤに行ったって言ったでしょ。あの時に見つけたやつで洞窟の中にあるから普通の人は気づかないけど。彼らはそう言うのを見つけるのに長けてるはずだから。だから、あんな大金渡したんだし。」
と言ったあとイーヤさんはとてもワクワクしていた。
地平線へと隠れて間もない頃私達は小さな洞穴に泊まるため洞穴を奥の方まで探検しにいっていた。
洞窟の奥に進むとポタポタと水滴が垂れていた。私達はそこにコップを置いた、コップの中に段々と水が溜まっていった。
「イーヤさんここらへんにテント広げません?」
「確かにこっちの方が涼しいしここにしますか。じゃあ、ここまで荷物を持って来て。」
私は、は〜いと返事を返して洞穴の入口に行った。すると人間の様な骨格をしたトカゲ人間が倒れていた。私は水を持ってきてその生き物に飲ませた。その生き物に水を飲ませるとむせ返り目を覚ました。
「大丈夫ですか。」
と私が心配そうに聞いた。
「ええ、大丈夫です。すみません貴重な水をいただいて。」
と艶のある男声で礼を述べた。
私はイーヤさんを連れて来て彼についてどうするか聞いた。何ヶ月も前に魔物がレダリアを襲った事があり。私が助けたのだが直ぐに追い払おうと思った。しかしイーヤさんは意外な意見を出した。
「よし、あんた私達の護衛をしなさい。」
私は、へ?と声が漏れた。確かに、か弱い女性だけでこの沙漠を越えるのは厳しいがそんな得体の知れない奴を引き入れる程余裕が無いわけでも無い。
「白ちゃん、なんで魔獣を?って思っているでしょう。確かに魔獣はレダリアを襲ったしかしあいつらとコイツは違う。あいつらは見かけたもの全てを攻撃するがこいつら正気の奴らは違う。こいつらは洞窟とかで常に平和に暮らしている。こいつらは人食わない。」
「でも確証が。」
「大丈夫、私が責任を持つから。」
こうして、私達の仲間にトカゲ人間が加わった。
彼の名前はドランと言うらしい。彼曰く、旅をしており、食料も水も底をついていてこっちから人の声がして洞窟の入り口に来たところで倒れてしまったらしい。
「イヤー、わかるわかる。ここの気候は厳しいからね。」
「あなた、この気候を舐めてかかって死にかけたからね。」と私は心の中で呟いた。
「ドランさんは、どちらに住んでいるんですか。」
「私はこの西の方にある洞窟で他の仲間達と一緒に暮らしています。」
とドランは丁寧に答えた。
「じゃあ、これからそこに行くの?」
とイーヤさんは聞いた。それに対してドランは、
「ええ、こんな状況じゃあ旅は出来ませんから。」
と残念そうに答えた。
私は少し不憫に思えたがそうするしかないのは明白だった。
そうしているうちに日は暮れていった。段々と肌寒く感じてきて私は一枚の布切れで体を包んだ。まるでノミムシの様になった私を見てイーヤさんはニヤニヤしていた。
私達は昼のうちに準備したテントに入って一晩過ごした。ドランさんは私達に遠慮して外で寝ることになった。私は一応毛布を渡した。
朝、目が覚めると隣で寝ていたイーヤさんが居なくなっていて。外からは笑い声が聞こえた。私が外に出てみると炎天下の外で岩にフライパンを置いて笑っている二人の姿があった。近づいて会話を聞くと、
「ワハハ、まさか岩で目玉焼きを作る日が来るとわね。」
「いやいや、イーヤ殿は昔来たことあるのでは。」
「いや、ドラン君君は勘違いしている。前回はある程度楽な夜だけ行動していたのだよ。」
私はその言葉に耳を疑った。夜の方が楽。ただその言葉だけが頭の中に反響した。私は堪らず飛び出した。
「なんで今回は昼に行動してるんですか。」
その言葉を聞いたイーヤさんは笑うのを止めてこっちを見た。
「あら、起きたのね。朝ご飯は岩で焼いて作った目玉焼きだよ。」
「話をそらすな。」
と私はイーヤさんののんきな調子にツッコんだ。
「いや、前回は夜で基本他の生き物も夜に行動をするから、危険だったのよ、だから今回は昼に行動してるの。」
確かに、私は忘れていた、人が楽なら動物も楽に感じる事を。
そんなこんなで私達は朝食を済ませ、また移動を始めた。次の目的地は彼のリザードマンの仲間がいると言う洞窟だ。そして私達のパーティーに新しく仮だが戦士が入って来た。彼曰く性に合うは盾に斧だが、少し前に寝ていた所持ち物を盗まれた為、今は盾も斧もないらしい。しかし、こっちも需要がないのでそのどちらも持っていなかったので、彼が次に得意な槍を持たせた。私達はそこら辺の木で槍を作り渡した、そうすると彼は感謝してくれた。そんなこんなとあり、私達は西にあると言うリザードマンのいる洞窟に向かう事にした。
読んで下さりありがとうございます。
あと、宣伝なんですけど。4話を新しくしました。




