王都のお祭り
事件が一件落着した頃王都でお祭りが始まった。
それから少ししてまたセイナちゃんがやって来た。
「白ちゃん、明日この街でお祭りがあるんだけど一緒に行かない?」
「イーヤさんに聞いてからでも良い?」
「うん。大丈夫だよ。」
私はイーヤさんに直ぐに聞きに行った。
「ああ〜、お祭りね。5人一緒に行きましょうか。」
次の日の夕暮れ、街は明るく飾られて多くの人々が街を行き交っていた。今宵の夜は眠らないと言わんとばかりに人々は賑わっていた。
「お祭り思った以上に人が居るね。」
そう言っているセイナちゃんの顔はとても楽しそうだった。
それに釣られて私の顔もやんわりとしてしまった。
私達は様々な屋台を巡った。ボールを投げて景品を取る遊びやジュースやお肉の串などを食べて周った。全て大人達のお金で。
大人達もお祭りの熱気に当てられて。ジェードさんがお酒に手を出した。ビールをジョッキ1杯分呑んだあと、顔がどんどん赤くなりその場に倒れた。
「あーあ、また酔って倒れたよ。いつも奥さんに家まで運んでもらって。羨ましいわよ。」
と言いながらイーヤさんはセイナのお母さんの方を見る。
「私も良い潰れる程呑みたいわ。」
セイナのお母さんは呆れた顔で。
「本当、主人ったらお酒弱いのに呑んじゃって。でも、イーヤは一回酔い潰れる程呑んで魔法が暴走して街半壊しそうになったじゃないから。」
と言いながら、腕を肩に回し細い体で、ガタイの良い男を運んで帰った。イーヤさんはギクリとした。帰り際にイーヤさんに
「セイナをよろしくお願いします。セイナ、イーヤさんに迷惑掛けちゃ駄目よ。」
「は~い。」
そう元気よく返事したセイナを見て安堵した表情を浮かべ、ジェードさんを連れて行ってしまった。
「イーヤさんとセイナちゃんのお母さんってどんな関係なんですか?」
「まあ元同僚って言った方がいいのかしら。」
「一緒に冒険していたって事ですか。」
「まあそう言う事、あの二人が結婚してから二人とも冒険には出なくなっちゃったからね。あの見た目でも昔は黄金色の、、、。これ言っちゃいけないんだった。」
と言い話すのを辞めた。
お祭りも終わりに差し掛かった頃、花火が上がった。
「また来年もまたみんなで来たいな。」
そう隣で呟いた。
私はこの一ヶ月もの王都での生活を振り返った。イーヤさんに盗撮魔法をかけて会議を盗撮したり、今隣にいる女の子から不審者と疑われたり、その女の子を助けに行ったが間に合わず、その女の子が怪物になって、それを剣の力で救って、そしてまた日常を過ごして、本当に色々な事があったなと、思い出し少し笑った。
それを含めて私も答えた
「うん、私も。」
次の日私とイーヤさんは次に行く所を考えてた。そしたら、後ろから。
「西の都イダリヤなんてどう?」
「イダリヤね、確かにありかも知れないわ。グッジョブセイナちゃん。」
イーヤさんは、振り返って後ろにいたセイナちゃんにサムアップした。
「イダリヤって、沙漠地帯ですよね。大丈夫なんですか?」
「大丈夫大丈夫準備して行けば大丈夫大丈夫。」
すっごい不安になりながら行くことにした。
次の日私達は、市場で準備を整えていた。
「そういえば、イーヤさんってイダリヤ行った事あるんですか。」
私は、疑問に思った事をイーヤさんに聞いた。
「有るわよそりゃ。まあその時は準備不足で死にかけたけど。」
私はだからかと思いながら抱えている荷物を見た。
次の日私達は西の大門から王都を出た。
今回は結構緩いお話だったんすよ。いやー白セイ尊い。最初のあの出会いからこんな関係になるとは不思議ですね。




