セイナ救出大作戦③
魔人に憑かれたセイナによってピンチに追いやられた白に聞こえた謎の声とこの状況の打開策最後はどうなるのだろうか。
私はその言葉を信じて私はまた剣を正面に構えた。すると突然、彼女の周りに丸い模様が出現し、黒い植物のつるのような物が出て来た。そしてそのつるはムチの様にしなりながら飛んできた。それを刃でしっかりと受け止める。刃で受け止めたとしてもその速度のせいで手が痺れる、しかしここで気を抜けばそのまま壁にぶつけられるか、上半身と下半身が別れるかもしれない。
「セイナちゃん!」
声を掛けたが何の返事も無くただ猛攻が続いた。私は諦めてもう辞めようと思った。その途端、頭の中にセイナとの思い出が流れてきた。私は再び目に光を灯しセイナのために剣を振った。つるを受け止めたところの刃の黒いところが突然剥がれた、中から白く輝く刃が出て来た。それを見た彼女は驚き後ろに下がりながら言った。
「なんでお前如きがそれを持っているんだ!それは、、、」
その刃はさっきまで切ることの出来なかったつるを空を切るように切った。突然後ろから大きな火球が飛んできた、その炎はつるに着火すると消えることを知らない様に燃え続けた。彼女はつるの密度を上げて私たちに飛ばして来た、私はつるに切っ先を突き立てた。そしたら岩の様に割れた。
私は彼女の首に刃を振ろうとした。
すると、
「待って、白ちゃん。この人の事は許してあげて。この子は召喚された時の契約が影響なの、だからそれで契約を切って。」
私は彼女の首を目掛けて剣を振った。
首は切れず彼女は何が起きたか理解出来ずに混乱した表情を見せた。
「私は今貴方とあのクソ男の契約を切った。」
これで終わりだと思うと全身から力が抜けた。その横で剣は静かに黒化していった。
しかし、それで終わりでは無かった。地面からメキメキと音を立てて割れそこからさっきとは比べ物にならない程太いつるが生えて来た。ジェードさんの身体に向かって伸びるつるに私は諦めを感じた。
「あ、私は騙されたのか。」
しかしそれとは裏腹にジェードさんの真上に来た時つるの先端が割れ中から黄色い大きな花が咲いた。その雌しべの所から若草色の液が垂れた。その液に当たったジェードさんの傷は瞬く間に消え去った。
「これはほんのお礼だよ。私とこの世界からの。」
そう言うと彼女は倒れた。そして私の視界も段々と黒くなっていった。
次に目を覚ますと見慣れた天井だった。私は目を覚まして始めにセイナちゃんの安否を求めた。
「セイナちゃんは隣で。」
静かな寝息を立てながら安らかに眠っていた。
日が真上に登って少し経った頃、セイナが目覚めた。さっきまで寝ていたとは思えない程元気に私に駆け寄って来た。
「白ちゃん、私に剣を教えて。」
私は丁重にお断りした。あれ程優れた魔法の素質があり、あれ程熟達した師には他の誰も会えない。だから、その機会を大切にして欲しいからした判断だ。後悔はない。
誘拐されていた期間を除き一ヶ月経った頃セイナの魔法の特訓は終わった。
手の甲が視界に映った、そこには赤黒い魔法陣があった。しかし、今言うのは止めておこう。と思った。
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