セイナ救出大作戦①
セイナが誘拐された事に気付いた一行は偽物にアジトの場所を聞き出しそこに向かった。タイムリミットが迫る中、少女たちの前に新たな敵が立ち塞がる。
何もない空間から軋む様な音が立ち始めた、それと同時にセイナの偽物が痙攣をし始めた。
「うぐぅぅぅぅ」
苦しそうな声を出しながら震える偽物は偽物と分かっておきながらも全てが似ている為見てて見苦しく止めようとした。しかし、止めようとした時偽物は震えながら口を動かした。
「王城近くの教会、、、、」
そうすると軋む音は止み偽物の痙攣も止んだ。
「じゃあ、そこに案内しろ。」
そうジェードさんが言うと私たちは直ぐにその神殿に向かった。
セイナが囚われている教会に向かって馬を走らせている時イーヤさんが私に向かって聞いて来た。
「白ちゃん。日食ってあと何時間後?」
「今日の十時頃です。」
「時間が無いわね。教会内に入ったら直ぐにセイナを確保しに行く」
「日食になったらどうなんですか。」
「日食になると地上の魔力が通常の五倍になるの。そうすると、セイナちゃんが周囲の魔力を吸収して高密度の魔力の塊になるの、そうすると魔人召喚に必要な魔力量になるの。」
そう話していると王城の西側の教会に着いた。
教会の内部は掃除が行き届いており、数人ずつ座れる長椅子が何個も規則正しく並んでいて、前にある羽のある女性像に日の光が当たっていた。その像に向かって祈りを捧げるシスターの姿があったが私たちは気にせず前に進もうとした。
「貴方は神を信じますか?」
そう言いながら端正な顔立ちの女性が振り向いた。私は身構えながら言った。
「貴方は誰ですか。」
「ただの街のシスターですが。その他に何に見えるんですか。」
「ただのシスターならばなんでそんな禍々しい力が足元に流れているんですか。」
「あらまあ、お察しが良いこと。」
シスターは空に向かって中指を弾いた。日の光が反射して何かがキラリとした。私は直ぐに身を翻した。
「あらまあ、初見で避けてしまうとは驚きです。」
イーヤさんがシスターの方に向かって同じ様に中指を弾いた。
「その技は私が数カ月かけて入手した技よ、そんな直にできるわけが、、、、」
しかし、彼女の言葉とは裏腹にイーヤは成功させ、シスターを痺れさせた。
「あら、貴方が何ヶ月もかけて入手した技を一瞬でできちゃった。」
「はは、元気ですな。我が弟子をこんなにもしてくれて。」
初老の男が像の横にある部屋から杖をつきながら出てきてそういった。
「こんな出来損ないの弟子なんかにやらせるべきでは無かったですな。」
そう言いながら神父は杖から刃物を出し急速にイーヤに襲い掛って来た。
イーヤさんの前に私が飛び出して黒い剣で男の一撃を受けた。神父は指を弾いた。先ほどのシスターの物とは比べ物にもならないほどの速さで打ち出された針は私の太ももに入り込んだ。
「戦闘センスはピカイチですが。武器が武器ですね。その黒いなまくら持ってても邪魔なだけです。こっちに来ませんか。こちらに付けば最強になれる事を保証します。だからぜひこちらに、、、」
男の頭に思いっきりのゲンコツが入った。
男は倒れて後ろからジェードさんが出て来た。
「コイツら話しがクソ長え。行くぞ、時間が無い。」
私は足から針を抜き後を追った。
私たちはさっき神父が出て来た扉に入った。中には暖炉と本棚だけがあった。イーヤさんとジェードさんは部屋の中を探し回った。私は本棚にある「聖典」と書かれた一つの本が気になり、それを手に取ろうと指を掛け手元に引いた、すると床からガチャ!と言う音が聞こえ床と床に偽装した扉に隙間が出来た、私はそこに指を入れ持ち上げると、更に下に繋がる階段になっていた。
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