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12 場所

私たちは裏社会の中心部、京都に向けて歩きだしていた。

その理由は一つ。ふるとを探すためだ。

「おかしいな。菊の転移が失敗したからといってそう遠くには飛ばされていないはずなんだが。」私は地図を片手に歩き続ける。ちなみにこの地図はさっきのチンピラから巻きあげたものだ。

「それだったら、さっきの場所の近くを探した方がいいんじゃないか?」

琉人が私のもつ地図を横から見ながら言った。

「いや、私が人売りに捕まっていたことから、古都も同じように捕まっていた可能性が高い。その場合、すでに金持ちに買われているだろう。」

「なぜだ?」

「古都は見てわかるように異能を持っている。何より、一見してわかるほど血の純度が高い。すでに連れ去られたか、買われていなければおかしいぐらいだ。」

 最近ではほとんどの人が使える異能力は、血液を使ってその能力を発動する。血液の濃度や純度が高いほどその異能は強くなるし、低いほど異能は弱い。血液の純度が高い人は、体から血液のもつエネルギーが透けて見えていることが多い。古都は爆発系の異能を持っているそうだが、おそらく自分の血液を爆発させるタイプのものだろう。

「その場合、今頃オークションに出されているか、すでに金持ちに買われていると考えていいだろう。だが、強い異能力者をすぐに買えるほどの経済力の持ち主となると限られている。よほどの金持ちに出くわしていない限り、おそらくまだ売りに出されているだろう。まず近くの店のオークションから探すか。」

「いや、それだと非効率すぎる。ここ近くだけで何百件もそういう店があるからな。」

「それもそうだな。…に、してもおまえ、妙に裏社会のことに詳しくないか?」

「ああ、俺もここら辺の出身だからな。」

「そうなのか。…ではどのように探すのがいいと思う? 一軒一軒探していくしか方法はないんだろう? 逆に何か手がかあ?」

「手がかりも何も……。お前は牢獄の警備員だろ? 発信機であいつの位置を特定できるんじゃないのか?」

「その手があったか‼」

牢獄の囚人は逃げ出せないように発信機が首と肩の間ぐらいの所に埋め込まれている。

その発信機を通じて警備員はいつでも囚人の居場所が特定できる。

なんで忘れていたのか。いや、おそらくほとんど使ったことがないので忘れていたのだろう。牢獄にはいつも巨大な結界が張られているので逃げ出すやつはほとんどいない。

まあ、広めの部屋に三食付いてきたら逃げ出すメリットはほぼないが。

「ちょっと待て、今確認をする。」

私はスマホを開いて居場所特定のアプリを開いた。

その画面で古都の居場所を探す。

私は画面を見て固まった。

「どうした? あいつはどこにいる?」

急にしゃべらなくなった私を不審に思ったのか琉人が声をかけてきた。


「古都は…悪江家の屋敷にいる。」

「…。」琉人が目を見張って固まった。

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