表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/35

■ 序章

今日から二作品同時に投稿することにしました。

この話とは別に、異世界転生させられた子供を拾ったら、世界最強の魔術師になりました。という話も書いているので読んでいただけたら嬉しいです。

青い空が、どこまでも広がっていた。


どこかから風が吹いてきて、俺の髪がなびいていた。


「行ってくるね。」僕は彼女に言った。彼女とはもう会えない。

そんなことは前から知っていたのに。


胸にこみ上げてくるこの虚しさはなんなんだろう。


扉から後ろ向きに倒れこむようにして外へ出た。


風が前身にあたって心地よかった。


地面との距離が近くなっていった。


さっきまで乗っていた飛行機に向けて手を伸ばした。


手なんて届くわけなかったのに。


最後に小さくつぶやいた。


その声は誰の耳にも届かずに風の中に消えていった。


空が赤く染まった。


体が熱い。


街が炎に包まれた。


ただ、春の夜のような冷たい寂しさだけが、心にむなしく残って、消えていった。


少しずつ、何もかも感じなくなっていた。


寂しさも


痛みも


虚しさも


時間が過ぎていくことと同じ事だった。


時間さえも感じなくなった時、すべてが暗闇に包まれていた。









二千五十三年 ある都市でテロが起きた。


半径二十キロ以内のものはすべて吹き飛び、後には瓦礫だけが残った。

負傷者二百万人


世界最高規模のテロだった。テロを起こした少年には、微かに息があった。


彼は、監獄に入れられた。意識はほとんど失いかけていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ