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⑼『街ヘダイヴする』

⑼『街ヘダイヴする』



街へダイヴするということについて、散々、述べて来たが、ともかく、そういうことについて、書けて居るということは、状態が良いということだろう。いずれにせよ、俺は調子が良い、ということなんだろうと、自認して居る。



それにしても、我々は、観念に何と留まっていることか。我々の身体というものは、街に投げ去らなければ、何も始まらないというのは、本質的に事実ではあろう。そういうことを含蓄した上での、街へダイヴする、という小説の意味を認めたい。



やはり、俺は思うに、街へダイヴすることが、何よりの、現在の現状の、最重要の課題なのであるから、悉く、それらの知恵というものを得た上で、街へダイヴすることに、観念を積み上げて、いつか、観念にサヨナラをすべきなんだろう。

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