『街ヘダイヴする』

⑺『街ヘダイヴする』

⑺『街ヘダイヴする』

㈠

街へダイヴすることに、悩んで悩んで、悩み抜いて、結句、何も出来なかった、という言い訳はしたくないのである。であるからして、こうやって、準備段階の俺の、云わば、様子、というものを克明にここに、記しているのだ。

㈡

何、簡単にできるさ、という人は、本当にダイヴしているのだろうか。それすらも、本当には、本質的には、分からないのであるが、まずはその言葉を、信用することから始めてみようとするか、と言った具合である。

㈢

無論、俺は、死にに行く訳じゃない。もっと、実体験として、街を満喫したいということであって、この狭い世界観を広げるためのようでもあるが、実際、街にダイヴしたら、失うものも、多分に有るだろうと、予測してはいる。