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⑷『街ヘダイヴする』

⑷『街ヘダイヴする』



とにかく、街へダイヴしてみなければ、分かるまい。そうなんだ、例え想像で、ダイヴする感覚を得ていたとしても、実際のダイヴとは、決定的に違うだろう。まさしく、それこそ、ダイヴの恩恵は、ダイヴした者だけに、寄与されるのだ。



であるからして、俺は今日も、ダイヴしようかしまいか、思考しているところだが、それが適切な、街へダイヴする思考なのである。ダイヴするんだ、そうだ、精神を、その方向へと持って行くのだ、ダイヴ、ダイヴ、ダイヴ。



何もかもを捨てて、ダイヴするのだから、浮浪者として、路上で発見されるかもしれない、こういう場合のダイヴとは、本当に飛び降りてしまうやつだ。この小説で言いたいのは、飽くまでも、精神上の、ダイヴであることを、まずは確認して置く。

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