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転生魔王の私はいずれ勇者に殺される  作者: 神星海月
第0章:幼龍転生(改稿済)

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其の十二 新衣装とお喋り

 ウードに服の作成をお願いしてから少し待って。


『できた!』


「早かったね?」


『頑張った!』


 そうですか。そんな感じで産み落とされたのは一つの紅玉だった。


「なにこれ」


『僕の傑作!念じれば衣装が着れるよ!せっかくだからシオンの目に合わせて紅色の宝玉にしてみた!』


 なるほど。つまりあれだ。


「変っ身!」


  宝石を胸の前に突き出して唱えてみれば…


『おお〜!!』


「おっ?悪くなし」


 手元の宝石が消えて胸元にブローチとして移動していた。音とか諸々の演出はなかったけど、そこそこ気に入った。


『かわいい!けどさっきの変っ身ってなに?』


「私の暮らしてたところで有名な戦闘服に着替えるときに言うセリフ。本当はもっと音とかの演出がついてくる」


『なるほど!今回は普段着だったけど…次戦闘服作る時は頑張る!』


「うん、がんばれ」


『がんばっ!?』


 あ、死んだ。威力強かったか。ま、いいや。死ぬ前に作り出してくれた鏡代わりの氷で姿を確認。昔に温泉で見た時の私はすごい可愛い幼女だったけどどうだろうか。


「おー!」


 少し身長とかが成長したおかげで頑張ってオシャレしようとしてる女の子…みたいな感じになった!


 空色の髪に、宝石のように輝く紅い瞳。

 白いシャツの上から紺に近い暗い青色のローブを羽織り、胸元で紅玉のブローチによって留められている。シンプルな黒のズボン。

 全体的に細かな意匠がされてるけど、少し目立つのは氷の意匠。たぶん私たちの出会いが氷だからだと思うけど。


 悪くない。悪くないというか、可愛い。今までの裸族スタイルから一躍御貴族様みたいな風貌になった。


「さて!さっさと街に行きますか!」


『あ!うん!』


「あ、そうだ。ところで街まではどのくらい?」


『え?ええと…半日くらいじゃない?僕一人で飛んだら数時間だったから』


 ほぉ。まぁ急ぐ予定もあまりないし、のんびり景色でも観ながら行くかなぁ。久しぶりの文明が恋しい。


『ところでさ…いろいろと聞きたいことがあるんだけど…聞いてもいい?』


「いいよ?しばらく歩くしね」


『やった!じゃあまずは、シオンの出身って何処なの?』


「私の出身?出身は〜、何処かも分からない空の上にある島。一面荒野で、温泉とクレーターがあるくらいの生命がいない島」


 私自身アソコが何処かも知らない。故郷に帰省するってなっても無理。だってあのナルシストに転移させられてるし。


『えぇ〜?何処だろ…でも天空の島なら『天空の国』の何処かかなぁ?』


「なにそれ」


『え?『天空の国』はねー、その名の通り天空に浮かぶ島にある国だよ!昔行ったことがあるけど…気になる?』


「気になる!」


 天空にある国とかファンタジー系異世界でありがちのやつ!上位種気取りのおえらいさんとかいっぱいいそう。そしたら私の正義の鉄槌がくだせそう。なりたいのは魔王だけど。


『天空の島はね、龍がいるんだ。だから精霊の僕としてはあんまり行く気なかったりもするんだけどねー』


 とか。


『人間ってすごいよねー。あの龍がいっぱいいる国でうまく共生してるんだもん。龍騎士とか、かっこいいよね!』  


 とか。


『あそこの勇者はすごいよ!王道的な勇者っていうか…窮地を救うヒーローで、まさに『英雄』って感じ!』


 とか。私が聞けば嬉しそうにウードは答えてくれる。


(あぁ、久しぶりだなぁ…この隣に誰かがいる感じ)


 懐かしい。懐かしくてたまらない。


 思えば、随分と長く一人でいたもんだ。いきなり神様に拉致されてこの世界につれてこられて、数年。何年も変わらない日々を過ごして、死にかけて、外に出てきた。もう死にかけた回数で言えば前世を超えているし、生活の濃さで言えば前世の十数年よりもこの世界での数年のほうが断然濃密な時間を過ごした。

 正直、この世界に来てからは辛いことのほうが多かった。多かったけど………それでも、やっぱりさ。


(この世界に来れて良かった)


 本心から、そう思う。この世界に来れたから、私は今こうして夢を追い続けられている。ゲーム中で、なんて妥協せずにいられる。


(チャンスはもう貰った。あとは、私次第)


 あの神はどんな理由でも私をここに連れてきてくれた。だから、奇跡はもう起こってる。神頼みはもう使えない。だから、私次第だ。


『シオン?どうかした?』


「………いや、私の夢を再確認しただけ」


『シオンの…夢?』


「そう、ちょっと長いけど、話そうか」


『うん!』


 あーあ、久しぶりの話し相手ができて気が緩んでるのかな。それとも、それだけウードを気に入ってしまったか。多分、両方だ。


「そうだなぁ…まずは何から話そうか」


『何でもいいよ!』


 ふふ、何でも、か。

 なら、そうだな。


 手始めは、私が転生者なことから、かな?


 あぁ、私が魔王を目指してるって言った時、ウードはどんな反応するかなぁ?たぶん、否定はしない。だから、楽しみだ。


「よし、決めた」


『うん!』


「私は──」


 ほら、やっぱり。


(この世界に来れて、本当に良かった)



海月です。


これにて零章改稿完了となります。うまく繋がるよう書き直せていればと思っていますが…ダメでもできる限り気にしないでお読みください。よろしくお願いします。


また、ブックマークや評価などしていただけるととても嬉しいのでそちらの方もどうかよろしくお願いします!


あと、今話はいつもより短いけどキリがいいので許してください。


以上、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします。

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