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ゴールデンウィーク③~夜の会話~

 佐倉を途中まで送り届けてコンビニで買い物を済ませ家に帰ってくる。


「さすがに買いすぎたかな」


 両手にお菓子をいっぱいに詰めた袋を持って家に入る。


「こんだけ買ったけど食いきれるかこれ」

「食べきれなければ持って帰るから安心しろ」


 ほとんど遼平が買ったものばかりなので持ち帰ってくれるなら問題ないか。

 とりあえず冷やして保存するものを冷蔵庫にどんどん詰めていく。


「そういえば風呂はどうする」

「今日のやることを済ましてゆっくりしようぜ」

「わかった」


 そういって俺は給湯器の電源をつけ自動でお湯をためてくれるように設定する。


 そうしてひと段落すると俺は遼平と話し出していた。


「それにしてもあの理由でついていこうとするのはどうなんだ」

「何か変だったか」


 こいつこんな時だけ妙にわかりやすいんだよな。


「一人で家に帰すのが心配だったんだろ」

「…そんなにわかりやすかったか」

「いや、お前が佐倉のことが好きっていう知っているからわかっただけだ」

「ならよかった」


 佐倉にばれていなさそうとわかって少し安堵していた。


 この際はっきりと言っておくが実はこいつは佐倉のことが好きだ。そして佐倉も遼平のことが好きでいわゆる両想いというものだ。


 よく幼馴染は恋愛対象に見ることはないといったことを聞くがこいつらは例外だった。

 ただこの言葉を信じているせいでなかなか一歩を踏み出すことができていない。


「まったくいつになったら告白するつもりなんだ…」

「そういうのは思うだけにしといてくれ」


 どうやら無意識に口から漏れ出していたみたいだ。


(なんでこいつらは付き合わないんだ。あの距離感で)


 それは俺に聞かれても困る。

 昼食時にしれっと言っていたがご飯をたまに作りにきてもらっている、もはや通い妻に近いことをしているのに気づかないものなのか。

 

 まあ、はたから見たらかなりわかりずらいのでこいつらの隠し方がうまいのかもしれないが。


「なんかこの話を続けられそうな感じがするからべつの話をしよう」


 さすがの遼平も少し気まずくなったのか急に話題を変えようとしていた。


「そういえばゴールデンウィークの宿題大量に出ていたけどどれぐらい終わったんだ」

「昨日学校から帰ってきたときに終わらせた」


 この質問に答えず話を戻してもいいんだがさすがにやめることにした。


「あの量をもう終わらせているのか」


 遼平は関心したような表情を見せると今度は目を輝かせていた。


「宿題写させてくれないか」

「いや自分の力でやれよ。そうしないと意味ないだろ

「大丈夫ちゃんと写した後に復習するから」


 こう言っているが多分復習するつもりがないだろう。


「中間試験が近くなってるんだから自分でやれよ。言っておくが今回の試験の勉強は教えないぞ」


 そういうと遼平は驚いているような表情を見せた。


 いやなんでだよ。


「高校の勉強からはちゃんと勉強するから受験手伝ってほしいって言っていたのはどの口だ」

「さあー」

「…本当にお前は」


 遼平の発言に頭を押さえる。


 一応遼平も勉強すれば割といい点数が取れるのに毎年のように聞きに来る。なので受験で最後にしようという話だったのだがどうやらそのつもりはなかったようだ。


「さすがに今回のテストはちゃんとするから安心してくれ」


 悪いと思ったのかそれとも俺の表情を見てなにか思ったのかはわからないが今回はちゃんとしてくれるようだ。

 …今回はか


(べつにいいんじゃないかやる気を出してくれるのなら。それに俺としては一人教えようが二人教えようが変わらないしな)


 まったく紡久には苦労を掛けるなと思った。


 ~~~♪~♪~


 そうこうしているうちにお風呂がたまったことを知らせる音楽がなる。


「ちょうどいい時間だな、先に入っていいか」

「どうぞ。タオルの場所は前と変わりないから勝手に使ってくれ」

「了解だ」


 そういって服を持ってお風呂場にむかっていった。


 今日はまだまだ長くなりそうだなと思いながら次に入る準備を進めていった。

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