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世紀末

作者: 朱雀太郎

何となく童話になるように書きました

世紀末


プロローグ

フォグホールの出現


20〷年ある国の首都で国際スポーツの祭典が開かれる。人類がウイルスの脅威に晒された中での大会、直前に運営に関わった数人が過去に暴言や行っていた不祥事で辞任。周りでは中止の声が多数上がるがすでに賽は投げられている。

アスリートや大会運営者は出来る事を心がける。感染症対策は優に及ばず医療体制選手の管理その他だ。相変わらず外から意見を言うマスコミや理想主義者とコメンテーターは代案も無く今からでも辞めるべきとか始まったら仕方なくやるのは違うとか自分に実害がないから言いたい放題で民衆を煽る

検証や批判は大会が終わってからするべきであろう、今は大会関係者やアスリートの健康管理と感染症対策に絞り大会が無事終える事を最優先にしてスポーツの素晴らしさを世界に伝えるべきだろう。・・・





悪魔の獣(魔獣、デモン・ビースト)幻妖獣(異獣)そして滅びと再生


突然の出来事だった。黒い霧が現れ其処から悪魔の獣、デモン・ビースト、幻妖獣とも呼ばれる未知の獣が現れ人類が襲われだしたのだ。フォグホールと名付けられた霧は様々で小さいものは30cm大きいもので1mそこから今まで見た事のない動植物が這い出し人間を襲いだした。


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大会が行われた競技場に来たツアー客がそれを見つける。


「なあ、あの黒いのはなんだ?」


「影?いや~なんだろう!工事の欠陥かも」


「最悪だな、この国もデータ偽装手抜き工事、コスト、コストで安全を無視した鋼材や組み立て安全神話何てうそ、うそ。」


「何がものづくりだよな、あれ?なんかいる。」


穴の傍に小さい動物がいた、見た目が小動物なのだが少し変だ、目が赤く牙がある


「ほらほら~餌だぞ。」


一人の男がクッキーをもって傍に行くと動物はいきなり近づいた男に噛みついたのだ。そこからはカオスとなり周りにいる者が助けに入り撃退しようとするが俊敏でやたら攻撃的な動物はどんどん人々を襲う。すぐに警察や救急に通報が入る。


通報を受けた警官が駆け付けパニックになった人々を誘導する。


「早く!こっちだ、この人たちを非難させろ。」


「タシクさん早すぎてこのままでは」


「盾で囲め!」


警官が使う透明なシールドを使い動物らしき個体を囲む、幸いなことは装備している防具等でなんとか軽症で済んでいる

網をかければ噛み裂かれ警棒や指す又はその牙で曲がりおられる。次第に警官にも被害が及ぶ年上で階級が上だったタシクは発砲をした


「パン!パン!」


乾いた音がした後に異獣が動きを止める。


「タシクさん!一体何だったんでしょうか?」


動かなくなったそれを見て警官らは現場付近に数百メートルの規制線を張り一般人に立ち入る事を禁止した。

今まで見た事のない獣に銃を使用した事でマスコミ各社動物愛護団体等から批判が警官に集中し炎上し発砲した警官は責任を取らされる。それを擁護する者や肯定する者の論争が起こっている裏で政府機関による獣の調査が進んでいた。

秘密裡に動物の権威の人々に死骸を渡し解剖に回され少し経つと詳細がわかる

地球上ではいまだ見られない個体でその歯は硬く網や細い木なら簡単に噛み切れる事、体表の毛は火や水などを寄せ付けず刃物程度なら受け止めてしまう。体内の作りは哺乳類と保々変わらないが赤く硬い石のような物が存在していた。

赤い石をもっと詳しく調べるとある周波数や光を当てると複数のエネルギーを一定時間放出することが分かりその内容は高熱、低温、電気で合ったが調べればまだある可能性もあった。

研究所職員は赤い石(獣核)についてより詳しく調べた。すると赤い石数㎏で一定量のエネルギー放出を持続することが分かる、その一日のエネルギー量は火力発電一機分と同等だった。すると政府と研究者が騒然とする。コストも低くCO2も排出せず安全でクリーンなエネルギーが手に入る可能性が出てきたからだ。


「総理!至急フォグホールを国の管轄下に置いて安定なエネルギーの供給に成功すれば国の借金を大幅に減らせるかもしれません。」


総理の周りの官僚が直ぐに国家で独占するように進言すると直ぐに資源エネルギー庁を中心に防衛庁や政府与党が新しいエネルギーを獲得すべくフォグホールの管理を進める事となった。

警官の発砲の問題も過去の事になり目の前の宝の山に愛護団体によるデモや発泡した事の是非についても有耶無耶になる

研究は進み化石燃料の代わりに不明動物(獣魔と呼ぶ)の獣核を利用し廃炉が決定した原子力発電所にテストとして獣魔の獣核での発電設備を造り運用することになった。そしてこのテストは成功する。原子炉の敷地内に作ったのは元々地盤や環境(周りに住民の家が無い)が良いのと既存の送電線が利用できたからだった。

こうなると獣魔の核(獣核)が高値で売り買いの対象となりハンターと呼ばれる者達が現れ獣魔の狩りが始まる。

この動きは既に世界に現れたフォグホールの出現地域で活発に行われた。

銃使用と保持が出来る国はスポーツハンティングも行われ獣魔が乱獲されるが狩られるが数が減るようなことは無く寧ろ増えたことによって獣核の供給量が増えていく。

しかし獣魔の調査研究の専門家の科学者が警笛を鳴らす。


<<このままでは獣魔の数が増えすぎて対応が出来なくなる恐れそして次第に進化し強い個体や大きい個体が出現すると人間の手に負えなくなると世界中に発信する>>


折角警笛を鳴らした科学者がいたのにも関わらず殆ど無視された。近代兵器があれば獣魔は簡単に始末できると高を括ったのだ。

獣核の供給量が飽和状態に陥り値段が下がっていくそれも過剰なら二束三文だ。

狩りをして生計を生業とするハンターを廃業する者が増えスポーツハンティングのツアーや公的機関の駆除でしか獣魔はそれほど殺されなくなっていく。

増え始めた獣魔が変異いや進化なのか今までの弱い個体が強者となり力を得た強い個体はよりその中でも強く大きく変異した。

進化、変異(変異種と呼ぶ)は個体数が増え普通の武器では倒せず軍隊が出動する事態へと。

直ぐに調査が行われ大凡の原因が判明それは獣魔が持っている魔気が大気に拡散し獣魔が行動するのに最適な環境になりその過程で進化が起こったと報告された。

警笛が発信された段階でもっと調査をすればと誰もが思ったが既に遅い。軍隊が獣魔の駆除に投入される


「発射角度良し!テッィー!」


高火力の武器や戦車で対応するが数が多すぎる。次第に戦闘機やミサイルで広範囲を爆撃する作戦を取らざる得ないほどに

しかし住民がいる場所は人海戦術で対応しなければならず追い込まれていくフォグホールを破壊しても新たに出現するしかも軍事施設や街にも現れるこの状態に疲弊し獣魔に対応できなくなっていった。

そしてある国である兵器が使われる。効果は絶大だったが代わりに世界から非難されるなぜなら住民がいてもその兵器を使用したからだ

非人道な禁断の兵器<白燐弾やナパーム弾>を使用、人々を巻き込んだ現場は地獄絵図となる。

食料や住まいを失い兵器の影響での病気が蔓延し人々は難民となり他国へ向かう。

世界は混沌とし軍事国家も例外なくフォグホールの影響を受け難民を受け入れるどころか国境を閉鎖不法に入って来ようものなら銃撃を浴びせ容赦のない対応する。

各国も生き残る為に必死だ、国境に押し寄せる人々を囮として使い獣魔に対応していく。


「早く!何をしているー撃て、撃て!!!!」


難民が襲われている国境の壁に押し寄せる獣魔に高火力の誘導弾を撃つ新兵は目の前の狂気に畏怖し動けなくなったが上官の叫びが引き金に掛けた指を動かし発射それがきっかけとなり躊躇していく他の兵士も次々に・・・兵士達はその事実に狂気し精神を病んでいく。


「将軍!もう持ちません。」


「分かった、壁の外に埋めた爆弾<<白燐弾>>を爆破せよ!」


冷たい声で命令が下った。スイッチを押す手が震え少し間があったがゆっくり押された。

壁に沿って次々に爆発すると難民獣魔問わずその火に巻き込まれ見るに堪えない一瞬の出来事に国境を守る兵士は茫然とたたずんだ。

その後景は世界が知るところとなった。白燐弾の使用を非難する人々はいたが他国はその行為を非難できない最初に使った国はそれで平穏を手にいれ復興に向かっていたからだ

軍隊も有志で防衛をする人間らは大群で迫ってくる獣魔に抵抗するすべがない苦渋の選択に人類は押し返しフォグホールの破壊で一気に決着させ平和を手に入れる寸前新平穏が訪れた国に新たな変質個体が現れた。


「あれは?」


遠い空に羽をもつ大きい獣魔が数匹近づいてきたのだ。

爬虫類に羽が付いたその姿に恐怖し直ぐに高射砲を撃つが体にびっしり覆っている鱗に弾かれるが軟体の個体は翼を貫通させ落とすことは出来た


「次弾装填準備!終了した砲から撃て!!」


7匹は落とせたが残り3匹は巧みに掻い潜り壁の中に舞い降りた。まさかの事態に訓練された兵士も統制が取れなくなり混乱し逃げ惑う。

今まで優位に立っていた前線が崩壊して獣魔がなだれ込み人々は逃げ惑いあっという間に国の機能を失うことに。

禁断の兵器を使った報いなのだろう一部の人間はシェルターに逃げ込んだ、するとどういう事かシェルターの中の人間は襲われる事は無くそこから助けを求めた。

それを受信した各国は地下の頑丈な施設を改造しシェルターとしたが全員を受け入れることは出来ない為ランダムで人選した者達を避難させる。

次第に獣魔の波は周辺の国を次々に飲み込み地球全体を覆った。どうすることも出来ない人間はじっと地下の避難施設やシェルターで過ごすしかなかった。

獣魔は決して人間だけを襲っていた訳ではない餌となる人間が目の前から消えると次第に獣魔同士の戦いが増え大気に拡散された魔気による影響で変異した樹(獣樹と呼ぶ)が現れ成長すると魔気を吸収して正常な大気に変え始め同時に獣魔が生存できない光の大気(光気)を含むエネルギーが広がると大型種はその体を維持するエネルギーが確保できなくなり一部を残し消えていった。

地球は驕った人間に鉄槌を下したのだろう違う次元の世界を繋ぎその中の生物を世に放ったのかも知れない

しかし悔悟の情をくみ取ったのか獣樹を世に送り人間に生きるチャンスを与えたのだ。

獣樹は種を飛ばし子孫を残そうとするが種から成長した種は子孫を残す種を造るまでに至らず寿命を迎えてしまう為完全に魔気を消し去ることは出来ず獣魔と共存し数百年数千年の月日が経っていく。

長い年月の末人類は3つの進化に分かれていく。獣樹の影響が合ったが魔気の濃い地域の魔人、獣樹が出す光の大気で進化した光人、その両方に繋がる狭間人へ

光人、魔人は繁殖力が弱く長命で互いの場所では生きていけない特徴を持たされ干渉をさけるようになる。

光気、魔気と大気が薄く交じり合った場所から進化した狭間人は獣魔の影響を受け似たような力が遺伝していき4台属性と呼ばれる力を持ち、異質な力を発揮する稀人に

そして数千年が経つと稀人が繁栄し光人と魔人はその歴史の中で伝承として残る存在となり稀人の世となった。

4台属性の力と異質な力を持ったがため産業革命と呼ばれる文明は発展せず地球の歴史で中世期と呼ばれる文化で止まってしまった。数学や化学といった文化は小学生程度の知識しか存在しない世にまあ過去には力を持たない人が自分の助けとなる道具を開発するがそれまでだ。折角道具や数学を発明しても力を持つ者には必要が無くそれ以上広まることは無かったそして中世期と近代の文化が入り混じった特殊な世界へと変貌する。

数千年の時間で大地は移動や隆起、沈下を繰り返し大きく一つの大陸と二つの大きい島の形に落ち着いた。

魔人、光人、稀人は大地に複数の国に分かれ己の欲を隠すことも無く覇を競う世界の始まりとなる。




童話でも小説にもなってないような気がします

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