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回顧録
目覚めに憶えたのは蒼色で
終わりになびかせたのは赤い錆
冷たい身体に残る記憶は 今も秘めやかに鮮やかに
明日の蕾をふくらませている
憎たらしい紫色したマリオネッタ
巡り巡って彼方へと運ばれていく
超えられやしない壁を壊そうとして
ただ舞台を去っていく
約束灯した橙色の輝きは
縁に寄り添い夢にたゆたう
どうかしあわせの四葉が見つかりますように
誰よりもじぶんらしく
透き通る月の色した硝子細工は
ページをめくり巡って
物語を紡ぐ 歯車整え心を紡ぎ
どうか 君が幸福になれますように
結末は人形達の心のなかに
いつかの貴方へ
この物語が届きますように