第十一話ロボット少女ササヤちゃんと愉快な二人 後編
「うおおおおお!どりゃああああ!」
「やられすぎて語彙力なくなってるわ…よ!」
ミアの傘から発射される弾が俺に直撃する。
「ゴフっ!」
「おぉー見事に当たった。」
クソ…どうすればあの弾を…そして....飛んでくるものを.....どうすれば.....一体…一体…
『ねぇタケル』
『…何?』
『この本にさーもし前から大きな落石と強風で飛んでくる物が前にある時貴方はどうしますかって』
『…諦める』
『えぇぇぇ!?』
『うるさいな…じゃあお前は?』
『私?私は…』
そうだ思い出した、今の状況完璧に一致している。
落石は傘の弾、強風は悠太の蹴り、アイツが言った方法は…
『「とにかく前を見て立ち向かう!」』
「!?」
(こいつ…傘の弾を恐れずに前に来ている!?)
こいつの武器は傘!だから…
その時、ミアはタケルに標準をあわせた。
しかし、タケルはミアが自分に標準をあわせた時、ミアの傘を掴んだ。
「これ無いと攻撃出来ないんだろ?だからもらうぜ!」
タケルはミアの傘を奪った。
「うっうわぁぁぁぁ!?かっかかか返してよぉぉ~私の傘ぁー!」
「タッチ!そして!この傘で!飛ばしてくる物から守る!」
攻撃を見事にミアの傘は受け止めた。
「ギャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
そしてタケルは傘を放り出しユウタへと飛び写った。
「うぉぉぉぉぉタァァァァチィ!!!」
「ちょ!?まっ!?」
タケルはそのままユウタにぶつかり、二人共壁に激突した。
今この廃ビルには、傘がなくなきわめく少女一人と、壁にぶつかり目を回している少年二人と、
それを見ている四人がいた。
「あいつ結構ヤベェやつですわ。」
「「あはははははは......」」
そう言うササヤにカケルとミザは苦笑いをした。
「これでもでないか....」
「んー?あっそう言えばキリト君、私の友達にさ、ある子がいるんだけど....」
「何?」
「私の友達の桃月夏未って子がいるんだけどその子....」
「ディルズみたいの使ってたんだ.....」