第二話 新しい友達
ヴァカンスは、3年くらい前に
初めてノートに書いた小説を
発表しています(°▽°)
今回は、第二話を書いてみました
では、第二話をご覧ください⭐︎
【前回までのあらすじ】
笠井優花は両親との関係に悩み
精神病みかけていた。
そんな、優花を心配している
親友の立川啓之助と共に
仕事に向かう優花は突然、何もかも嫌になり
仕事を抜け出して走っていたら
100年くらい前のフランスのような
異世界に迷い込んでしまった。
【第二話 】新しい友達
「ブーランジェリーピエールへようこそ!!」と
女性の元気な声がした。優花は店に入り
店内を見ると、こじんまりとしたスペースに
いくつかの椅子とテーブルがあり
カフェスペースになっていた。
カフェスペースでは美少年がコーヒーを
飲みながらサンドイッチとクロワッサンを
おいしそうに食べていた。
目は大きく、薄い緑色の瞳が美しい
栗色の髪は柔らかそうで
さらさらでフワフワに見える
まるで弟のようなイメージだ
しかも、BLのキャラでいそうだなあ
優花は、戸惑いつつ美少年に挨拶した。
「こんにちは」
すると、美少年は、にっこりと笑顔で
優花に挨拶して話し始めた
「こんにちはナタリー
ちょうど、いつもの店で、いつものコーヒーと
クロワッサンとサンドイッチを買って
食べていたんだ。やっぱり僕は
この店のパンが、一番好きだよ」
「な、ナタリー⁇
あの…ナタリーってどなたですか?」
すると美少年と店員の女性は
口をポカンと空けて黙ってしまったが
すぐに、優花に声をかけた。
「ナタリーったら、私達を忘れてしまったの?」と
二人は戸惑い、さらに尋ねてきた
「ナタリーじゃないなら、あなたは誰なの?」
「私は優花
本名は笠井優花です。あなた達は?」
「僕はミシェル」
「私はソフィーって言うの
よろしくね優花」
「ありがとうございます」と優花は突然
泣き出した。土地勘がない場所や外国では
支えてくれる人や、助けてくれる人がいるのは
心強い事だと優花は知っていたからだ。
「ありがとうございますだなんて
堅苦しい事言わないでよー」とソフィーは
優花を元気づけた。
「なんでも、分からない事があれば
遠慮せず聞いてね」とミシェルも
優花を励ました。
すると優花は、やっと話し始めた
自分の住んでいる世界の事や
気付いたら知らない世界にいた事を
話して聞かせた。
それからナタリーについても話し始めた
「ナタリーは、僕達二人とも
友達だったんだけど
5年前に病気で亡くなったの…
それから、実は私には…」
「ソフィー
その話はやめよう
君の体調も心配だからね
それに、店も最近、忙しい日が多いし」
「何言ってるのミシェル!!
あなただって恋人と別れた事が辛いでしょ?」
ミシェルは、小さい声で話し始めた
「実は僕、ゲイなんだ」
「ミシェルがカミングアウトするのって
珍しいね」とソフィーが言った。
すると優花は、
「話してくれて、ありがとうー
私は、初恋の人は男の人だったけど
女の子を好きになった事があるから
バイセクシャルだと思うんだ」
「じゃあ、私も勇気を持って何か
話そうと思うんだけど」と
ソフィーも続いて話し始めた
「私には姉がいるの名前は
マリーって言うんだけど7年前に
両親と喧嘩して家を出て行ってしまったの
その時のマリーは
いつもと様子が違っていた事を
私は、はっきりと覚えているんだ。
それ以来、私は一度もマリーには
会っていないし
元気に、過ごしているのかも
どこに居るのかも何もかもが
分からないんだよ」
ソフィーは、表情を曇らせたが
すぐに、さっきまでの表情は
嘘のように晴れ優花を見た。
「まじめな話は、ここまでにして
フロンセの事を少し教えるね
ここは、フロンセって言う国の田舎なの
そして、この街はフロンセの地方都市の一つで
湖と花畑が有名な観光地なんだけど
特に、他の町と比べたら何も無い街で
いつか、私はこの街も、国も出て
大国のケナダで暮らすんだーー
もっと広い世界が私を待っているんだから!!」
「はいはい、そこまでーっ!!」と
ミシェルが手を叩いて笑った。
「ソフィーは、いつも大きな夢の話ばかり
するよねー」
「二人とも、面白いねー
決めた!!私、さっきの話に出てきた湖に
行ってみる事にしたよ!!」と
優花は言った。そして、二人にお礼を言うと
店を出て湖に向かった。
せっかく、異世界に来たんだから
思いっきり、この世界を楽しもうと
優花は心に決めフロンセでの
ヴァカンスが始まったのだった。
【第三話につづく(*´∀`*)】
百合やBLの描写は
あるのですが
第三話からになります(^◇^;)
えーーって
言われましても
楽しみは、とっておいて
思いっきり、楽しんでもらいたいから
では、今回は、ここまで(笑)
第三話を お楽しみに!!