番外編7 腹黒会長は長男に夢を託す
本作の最終話です。
「――それじゃ、勇者ところの長男は使ったら駄目ってことね」
「はい、藤田のおばあ様。鳳様はわたくしがおばあ様にお伝えことを見越して、真実を話してくださいました」
「こんな時代になって、常識に縛られないように気をつけてきたつもりけどね。
不死身の魔神なんて化け物がいるもんだね」
「はい。わたくし自身も瀕死だったはずの山田太郎が敵対した人々を全滅させた場面に心から恐怖しました。
あれはおいそれと目覚めさせてはいけないものだと確信できました」
名古屋城迷宮の前にある旧時代でも有名だった喫茶店で、探索協会の総会長補佐となった西日本探索協会会長の九条がだれもいないテラス席でコーヒーの香りを楽しみながら、ネオジパン党の党首代理である藤田とこれからのことについて、久しぶりに本音で話し合っている。
「残念さね。あれが自意識を持っていれば全てのラビリンスを打ち倒せる。
日ノ本だけじゃない、失われし時代を人間の手に取り戻せるのにね」
「おば様。その考えにわたくしは賛成できません」
いつになく強い口調で反論した九条の視線から目をそらす。
昔は美人過ぎる市会議員で知られた藤田というネオジパン党の幹部は、コーヒーカップを上品な手付きで取り、香り立つブレンドコーヒーを口にする。
「日ノ本は元より、世界にどれだけラビリンスが存在するのは把握されていませんし、それらのすべてを一人の人間が討伐するのは現実的ではないと考えます。
それに太郎ちゃんは勇者ファミリーの気質を受け継いでおり、モンスターに対して悪感情を抱いてないのです」
「あの子に関する報告書はすべて目を通してるよ。
魔物と共存を図る場合に必要とされる者が、魔物を絶滅させ得る者と同一人物とはねえ……
中々の皮肉じゃないかえ」
「ええ、おばあ様の言う通りですわ」
いちごがたっぷり乗せられてるショートケーキを切り、それを美味しそうに口へ運んでから十分に味わう。
甘味を楽しんだ九条は真摯な表情で藤田に進言する。
「おばあ様、山城で太郎ちゃんはモンスターとの共存協定に力を貸してくれました」
「そうさね」
「その過程にわたくしは考えたのです。動物に知恵が付き、植物が歩くこの世界は確かに変わりました。
旧時代のように、人間が万物の霊長だなんてほざける時代はもう過ぎ去った昔のことですわ」
「言うねえ……」
「叶うことなら、この日ノ本だけでもわたくしたちの手で取り返し、陛下の御心を慰めるのが九条家の務めだと今でも考えておりますのよ」
「その口ぶりからすると、それができないと言いたいようね」
「この辺りも随分と人々が賑わうようになりましたわ。
先代の勇者たちがよく努力してくれたとわたくしは思ってますの」
日ノ本の文化に似つかわしくない鎧を身に着ける冒険者が街の中を歩いている。それを眺める九条は視線を藤田のほうに戻して、自分の考えを老女に告げる。
「山田太郎を国土復旧の前線へ行かせることは、探索協会の総会長補佐として、また西日本探索協会の会長として、賛成することはできません」
「……」
「あれは勇者すら上回る不死身の化け物です。
あの子が人間に刃向かったとき、だれにも止めることはできません」
「……それほどか」
「ええ。今は善良で気のいいとても優しい子なんです。
鎌本くんを例にあげるのはどうかとは思いますけれど、自分をコントロールしきれない面はありましたが、彼も若い頃は純粋に人の未来を慮ったいい子でした」
「その言い方だと、太郎って子も第二の鎌本になる恐れはあるのかい」
「ええ、可能性は否定はしませんよ。
でもね、鎌本くんもネオジパン党から重責を背負わされなかったら、押し潰されずに今でも協会所属の最強冒険者として、頑張ってくれているかもしれませんね」
肌を突き刺すよう風が吹きやまず、離れたところで警備に当たるガードマンがサンクラス越しに往来する人々へ監視する視線を送る。
「ただねえ、藤田のおばあ様。
太郎ちゃんを使うのも殺すのも、この日ノ本には適任者がいないことをちゃんと知っておいで下さいね。
あの鎌本くんでさえ一撃で死んだのですよ? 太郎ちゃんを敵に回すときは先代の勇者も当代の勇者も、敵に回したとご覚悟くださいな」
二人の間に流れるのは沈黙のみ、厳しい目をする藤田とそれを受け止める九条の優しい笑み。
緊迫する雰囲気がさらに続くかと思いきや、フッと藤田の表情が柔らかくなった。
「その言葉をそのまま清原君に伝えたらいいのかい?」
「もう少しオブラートに包んだ表現でお願いできれば嬉しいですわ」
「あの子もねえ、年は取っているのに、まだまだ若いから手を焼かせてくれるのよ」
「ふふふ。清原のおじ様が聞いたら反論しますわよ」
「それが若いってのさ……
コーヒーのお代わりはどうするかい?」
「コーヒーよりも紅茶がよろしいですわね。ケーキもお代わりにモンブランをもらうかしら」
あんたも若いわねと藤田は心の中で九条の食欲に皮肉を言い出しそうになったが、言わぬが花という言葉を思い出してから、テーブルの上にある鈴を揺らした。
「それで、あんたは太郎って子をどうしたいわけ?」
「そうですねえ……好きにしてもらうってのはいかがかしら、おばあ様」
「好きにさせる?」
幼子の頃から見てきた九条の真意を図りかねない藤田は飲みかけの紅茶カップを手にしたまま、目の前にいるイタズラが成功したような表情をみせる成人女性へ訝しげな目を向ける。
「ええ。太郎ちゃんからね、メッセージを頂いてますのよ。
強くなりたいから越前地域へ遠征しに行きますってね」
「越前地域って……ワールドスタンピード以来の未踏破地域へ行くってのかい?」
「そうですわよ」
「太郎って子は自分が最強だってことを知らないじゃなかったのかい?」
「ええ、本人に伝えてないから知らないはずですわ」
呆れ顔の老女は九条が話すことを理解できなかった。
日ノ本には多くの未踏破地域があり、未知の大地をいくことは困難を極めることが知られている。
それを有能とは言え、普段はただの運搬士が挑むのは、身の丈を弁えない小僧としか思えなかった。
「大丈夫かい?」
「大丈夫じゃないかしら」
九条からの即答に藤田は不安を覚えた。
山田太郎という冒険者が果たすべく役割は、対魔物の交渉を中心に使っていくことが九条の助言で政府のほうでも認めていることだ。
それがいきなり危険度1の未復旧国土の領域探求クエストに該当する、危険極まりない行動に打って出るというのは正気の沙汰とは思えなかった。
しかもそのことを太郎に関する助言をした九条が認めたことに、藤田は疑問を抱かざるを得ない。
「どういうことか、教えてくれるね」
「はい、太郎ちゃんは強くなりたいとねがっています。
彼が独自で調べた情報で一乗谷城ラビリンスに手がかりがあるだそうで、それを調べるために高島地区から越前地域へ向かうと、友人と妖精とともに旅立ちました」
「そんな少ない人数でかい?」
「そういう知らせが入ってましたので間違いないのでしょう」
「勇者ファミリーもよくそれを許したね」
「鳳様は太郎ちゃんの成長を強く願っておりました、その彼からの要求を断るはずもありません。
当代の勇者は同行したかったそうですが、太郎ちゃんが許さなかったみたいで拗ねているとのメッセージが来てます」
「そうかい。太郎には悪いけれど、協会の運営に勇者を欠かすことはできない。
こういう場合は彼の勇断と褒めてやるべきかなあ」
紅茶がなくなったのでお湯を入れてもらえるように九条は鈴を鳴らしてから店員にお願いした。
「あんたはどう思ってるさね?」
九条に聞きたかったことを藤田は口にした。
「わたくしですか?
わたくしは太郎ちゃんが畿内でクエストしてくれても構わないですけれど、今回の越前行きは賛成したいと考えておりますわ」
「それはどういうことかい」
「太郎ちゃんの活躍で停滞してました山城の難局は打破することができました。
亀岡盆地については確かにラビリンス側に奪い返されたのですが、あそこは元々無理して攻略した地域ですから、維持するだけでも協会に人員と物資の負担をかけていました」
「そうさね」
「会長のわたくしがこんなことをいうのもなんですけれど、亀山城ラビリンスはこちらの侵入に備えて、盆地の外周に防壁を築きました。
協定こそ結んでないものの、こちらが手を出さない限り、あちらから進攻することはないと、ラビリンスマスターとは口頭で合意してます」
「これまたとんでもない合意したことさね」
「ええ、そうですわ。
言い方は悪いですけれど、こちらの人間よりラビリンスマスターたちは約束を違ったことがありません」
「否定できないのが年寄りには辛いね」
冬のせっかちな夕暮れ。寒さが増すしていき、家へ人の姿が増えている。九条は藤田との会談を切り上げようとまとめに入ろうとする。
「わたくしが太郎ちゃんに期待しているのは、日ノ本の各地で定住したモンスターでも、未発見のラビリンスマスターでも、戦う前にお話でもして、なにかしらの交流が開始されることで無駄な争いを無くすということなんですわ」
「なるほど、ね」
「探索協会の冒険者と自衛軍だけでは日ノ本の国土安全を維持することができません。
こちらの味方にならなくてもいい。中立の立場を保つこと、可能なら共存協定を結んでいただくこと。その先兵にわたくしは太郎ちゃんに勤めてもらいたいと考えてますのよ」
「そういうことを清原君に話せばいいんだね」
「はい、頼りになるのはおばあ様だけなんです。
よろしくお願い致します」
「そこまで言われたら動かないといけないさね……
わかった、任せておくれ」
「ありがとうございます」
九条のお願いを藤田は受け入れるつもりでいる。
それに藤田にはこの会談で言っておかなければならないことが残ってる。
「今から言うことをよくお聞き。
――ネオジパン党は解党させる。
これからはアドバイザー的な立場を取り、国政にはもう口を出さないさね」
「え?」
老女から聞かされた爆弾発言に九条は驚かずにはいられなかった。
勇者の明日香によって、日ノ本の国土が回復されるようになって以来、ネオジパン党は国家の運営に大きな貢献とともに、暗い影を落としてきたのもまた事実だ。
その既得権益を手放すと藤田ははっきりと明言したものだから、暗闘してきた九条にとって、それは亀岡盆地が陥落したよりも大きな衝撃を与えた。
「ふふ。九条の嬢ちゃんを驚かせるって清原が言ったけど、写真を撮って見せられないのは手落ちかねえ」
「……え? え? 清原のおじ様がそんなことを」
「お年寄りがなんらかの益をもたらせずに、いつまでも椅子にしがみ付くのは老害とあの子が言うのよ」
「まあ、清原のおじ様ったら」
「今回の詫びも兼ねて、ネオジパン党に引導を渡すとあの子が張り切ってたわ。
総理もこのことを承知してるの。九条には苦労を掛けるがよろしくって」
街路灯が明りがつき、気温が下がる一方で藤田は自分の冷える肩にストールを掛けた。
そっと伸ばされた手は子供の頃から見守ってきた九条の頬に当てて、優しさを込めた手のひらとともに言葉をかける。
「……もうあんたらの時代よ、お年寄りはゆっくりさせておくれ。
前原君はやり過ぎたなんだけど、あれでも国を憂いてのことだから、許してやっておくれ」
「おばあ様……」
一粒の雫が九条の目から零れ落ちる。
なにも個人の恨みでネオジパン党と対抗してきたわけではない。
国を思う気持ちは九条たち探索協会も、ネオジパン党の政党側も、たとえ向かう道ややり方が違っても、みんな苦しみながら日ノ本の将来を考えてきた。
「あんたらがもたらす吉報を家で待つさ。
間違ったことを仕出かしたら怒鳴りに行くからね」
「はい……」
世の中は少しずつだが確実に変わっていく。
時の先を覗けない人は暗闇の中を手探りで進むしかない。それでもより良い方向へ進んでいると信じてるから、人たちは歩むことを止められない。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「――クッシュッ!」
夕食用にとブラックバスの干物を焼いてるところに、寒さで出たくしゃみが辺りに響く。
――高島平野に住む異族たちはケンタウロス族を残して、ほとんどが亀山城ラビリンスへ帰った。アンドレアスが寂しそうな表情をみせるものだから、銘酒ヒナノを贈呈したらしこたまと俺まで飲まされた。
ビワコ族やケンタウロス族からの熱烈な歓待を受けて、一晩泊めてもらってから朝に正重と一緒に出発した。
詳細は教えてくれないピエーロさんの助言で敦賀平野を避けて、ビワコ族の族長イツキさんが小舟で旧西浅井町というところまで送ってくれた。そこで上陸した俺は山の中を進む計画で越前地域を目指した。
ラビリンスマスターたちの結束は高く、世界が変わってしまうくらいの秘密を持つ世界樹は異世界でも古より守られてきた存在。
親愛なる巨乳のポメラリアンはユグドラシルの在り処を教えてくれなかったが、ヒントだけは耳打ちしてくれた。
その場所が一乗谷城ラビリンス。
日ノ本の国土であるけれど、かーちゃんたちでさえ行ったことのない人外魔境。
なんでも一乗谷城ラビリンスのラビリンスマスターはこっちの世界へ転移してきたときに病にかかってしまい、ラビリンスから離れて遠くの地にいるユグドラシルのお世話になったらしい。
ユグドラシルと面会したことのあるラビリンスマスターなら、確かな居場所はわかるでしょうし、彼なら俺がユグドラシルに会う資格があるかどうかの判定がつくかもしれない。
そんなことを巨乳ポメラリアンだけじゃなく、チワワマスターとピエーロさんが異口同音で話していたので、俺は越前地域へ旅立つ計画を立てた。
マイは予想した通りに同行したいと言ってきた。
それはすぐに断ったけど案の定、機嫌が悪くなるほど拗ねていた。マイはマイで仕事のスケジュールがあるだろうし、帰還する時期が読めない旅へは連れて行けない。
そういう言いわけで彼女を無理やり説得した。
本音は一人旅にワクワクした俺がいること、それと自分の実力を知りたかったことだった。
それでも一人は危ないと押されっぱなしだったので、苦し紛れに正重を連れていくと、適当に代案を投げてみればそれで決着がついた。
正重なら獅子城ラビリンスで遊んでばかりだったし、動物狩りや採集などで食糧を確保できる、こういうお出かけが大好き。
それにお供は俺だけということで、あいつもお気楽に行動ができるはずだ。
日当1,000円にご飯とおやつ付きの条件を出したら、正重は喜んでついて来てくれた。
旅路の危険は自分でも心配してたので、ピエーロさんに聞いてみたところ、正重も同行するなら大丈夫だと太鼓判を押してくれた。
どうも北陸のほうでは人族と平和に暮らしているみたいで、それを自分の目で確かめて来いと言われた。
旅することを通して学べることが多いから、ピエーロさんは俺の計画を賛成してくれた。
「あれやこれや心配してもしょうがないよ。
妖精の結界があるなら、大抵のことでは死ねないから頑張ってきたら?
転移した当初、異世界を旅したときの話は今でもいい思い出だよ」
可愛い子には旅をってことだろうか。
とにかく知り合いのラビリンスマスターたちとムスビおばちゃんの後押しを受けた俺は、荷物と食糧をまとめてから、号泣する両親を背に生まれて初めての一人遠征へ出かけた――
「命に危険がない限り、ネットで忙しいから僕を呼ぶなよー」
「おやすみぃ」
正重のやつはピエーロさんからもらった獣除け付き専用のコテージにさっさと入っちゃうし、飯をたらふく食ったリリアンは我関せずと特製のねぐらに潜り込んだ。
あれは周囲にカイロを入れられる冬仕様、恨めしそうに睨むマイがリリアンにプレゼントしたもの。俺には交通安全のお守りと一つだけのカイロが渡された。
明らかすぎる差別に泣きそうだ。
「お休みじゃねえよ、食っちゃ寝すんなや」
腰にある妖精のねぐらからやつを掴み取ると、粉雪が漂う夜空へ向かって、役立たずを放り投げる。
「ていっ!」
「キャアアアーーー」
——うむ。流れ星がごとく、妖精クッチャネが暗闇に消えて行った。
「――なにすんのよ! 絡雷っ」
「アバババババッ」
魔法の奇襲を備えていなかった俺はリリアンが撃つ、威力を弱めたしびれ付きの魔法をまともに喰らってしまった。
——痛いし、寒いし、体が全然動けません。
『ブゴッ』
山にある林のほうから獣の鼻声が聞こえた。ワイルドボアだ。
『キッキーー』
木から降りたサルどもがうなりをあげている。
「り、りりり――」
声を出そうにもしびれが切れていない今、話すことはできない。でも相棒なら、きっと俺が伝えたことをわかってくれる。
「知らなーい。結界は張ってあげるから寝なさい」
こんなときに妖精クッチャネは無情にもざまぁしやがった。
張られた結界は半径1.5m、近付いてくる獣どもが間近に見える距離だ。しかも――
「オシッコを飛ばすな!
よだれを垂らすな!
う○こ……投げてくるなああっ!」
体は未だに動けないけど、ようやく喋れたので獣どもに文句を言う。
攻撃は防げても匂いは漂ってくるし、液体は地面を伝って流れてくる。今の状態は最悪だ。
やつのねぐらは遮音防臭防水防寒断熱の高機能、スヤスヤと妖精は気持ちよさそうに寝ているのだろう。
『ブゴッ』
『フゴ』
『キッキッキーー』
『キッキー』
増えるウリボウに子ザルたち。
現在のウリボウは昔のイノシシほどの大きさ。
なにが言いたかったら、大きすぎて可愛くないってことだ。
「くそサルとブタどもが集まってくるなっ!
糞尿ぉ、垂らすなやー!」
『――静かにしてよ。良い子はお寝んねの時間だよ?』
「あー、追い込みの祭り中だからさあ、静かにしてくれよ」
服に獸どものオシッコがしみ込む。
冷たくて寒くて、とにかくクサ過ぎる。
——パートナーを助けない妖精なんて絶対に良い子じゃない……それと正重、こっちは獣に襲われてるから、祭りに熱中しないで親友を助けろよ!
……だれかタステケぇ、こんな旅路は嫌だああっ!
人生にこれといった目標がなく、気ままに生きる主人公がモンスターのひしめく関ヶ原の戦場に開いた屋台で食べ物を売ってる場面を想像したところ、筆を取った物語でした。
この作品は主人公が周りにいる人とともに変化した世界で日々を送る展開で進めてまいりました。初めからいつ終わってもいいようなストーリーと考えたため、太郎の強さを表現したところで筆を置くことにしました。まあ、最強であっても自分では使いこなせない強さですから、人としては周りと生きるようになった主人公ですが、意識しての無双はないですね。そんなしょぼいへっぽこ太郎が主役を務め、ちょっとだけ成長をみせた物語でした。
作品自体は書き手自身がものすごく好きな一作だから、ここまで書けたことはすっごく嬉しいです。皆様にちょっとでも楽しんでいただければ、書いててよかったと思っております。
ブクマとご評価、並びご感想はとても励みになりました。
最後までお読みになっていただき、誠にありがとうございました。




