思い込みこそ最大の武器。
疲れきり、アパートへとくわえ煙草。ぶらぶらもしたくない。今、何時。夜の7時半。美由紀は、夜勤か。冷蔵庫には焼き餃子。炊飯器にはご飯。レンジで、焼き餃子を温める。ぐるぐる回る。電子レンジ。飯食って、寝よう。寝ちまおうううううううううううう。俺は弘人か。何者だ。
『どうも、朝焼け番長です。僕等も頑張らないといけませんね。弘人君。ひとつ言わせてもらっていいですか』
『は、はい』
『君、あれやなぁ。思い込み、激しくない。そうだろう』
『僕、重いゴミでで、ですか。きょ、きょおおおお、京介さん』
『そ、そうででです。さ、最近、流行ってるんだって』
『な、なにがで、で、ですか』
『弘人語』
『ぼ、僕の語語ごごで、ですか』
『そう、だぜ』
『きょ、きょ、京介さん。き、昨日の夜、よ、夜、八時、ご頃、な、何を、や、や、やっていた』
『69』
『し、し、69。い、いいですね。き、気持ちよかよかったで、ですか』
『勿論』
『ぼ、僕が、こ、高校三年生のこ、頃のはああ、なし、話です。り、陸上部だ、だので、で、すが、じゅ、じゅ、準決勝で、で、まで、が、頑張って、い、行ったので、で、すが、あしあしを怪我しちゃって、て、て、え、え、え、F1ま、マシンと、しょ勝負し、したんです。ま、負けました』
『笑えないよ。確かに重いゴミだね。僕の思い込み。ありがとうございました。朝焼け番長でした』
起きた。また、弘人と漫才の夢か。二人ともジャージだった。69か。関係ないだろ、弘人には。でも、少し、笑える、思い込みと重いゴミ。アパートの鍵を開けて、コンビニでコーラを買った。そして、缶ビール。そうだ。ツトムは、どうしてるんだろう。全く、最近、会ってないなぁ。俺達、漫才を頑張ります。精神的余裕ができたら、弘人を連れて、ジーコン、行くか。こ、事が起こりそう。。。。123、だああああああああ。なんですか。それ。