第6話
転移後、初の出会いはエルフでした
エルフにはメイドさんがついていました
そのエルフを師匠にしました
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主人公のステータスを変更
「交渉成立ぅ♪よろしくね、陸君!」
そしてあれから2年の月日が流れた。
この2年で俺が得た事…まずレベルが80まで上がった。
それではご覧いただこう!
ステータスオープン!
Lv.1→80
体力:25→5800
魔力:150→19000
力:30→560
防御:30→680
スピード:50→590
知力:250→850
器用:500→999(☆)
魔力がケタ違いに上がってるのは、ティアに従事するようになってから
毎日魔力をほぼカラにする事によって最大魔力量を増やしていった結果がこれだ。
この増え方もどうやら通常ではありえない増え方らしい。
ティア自身、このやり方で魔力を上げたって言ってたんだけど、ここまで上がるとは思ってなかったらしい。
そんなに高いのかね?この数値…比較のしようがないから分からないんだよな…
そう言えば比較の為にティアのステータスを見せてもらおうと思って聞いてみたのだが
ティアは自分のステータスを見せるのを頑なに拒否していた。
どうしてそこまで見せるのが嫌なのかと思って聞いてみると
「乙女の秘密ってしておいた方が神秘的でしょ?」との事。
するとオリヴィエさんが横から
「ステータスには身長とか体重と3サイズ等も見せる事になるので恥ずかしいのでしょう」
と言ってきた。
一度だけ水浴びの時にたまたま、偶然遭遇した時にチラっとだけ見えたけど、そこまで小さくなかったと思うよ?ティア…
それと器用がカンストしました。
鍛冶錬金でいろんなモノを作っていただけなんだがなぁ…
力と防御が高いのにも理由があって、力はほぼ毎日丸太を斧で薪にしていたからそれで上がったっぽい。
ぽいって言ったのはそれしか原因が思いつかなかったからだ。
他にも原因があったのかもしれないけど、特定するのは難しいので、薪割りにしただけだ。
防御についてはティアやオリヴィエさんの魔法実験に付き合っていたら耐久性がついたってだけである。
ちなみに2年でレベルが80まで上がると言う事は異常らしい。
だいたい2年だと冒険者ギルドに所属している冒険者でもせいぜい30~35…いっても40くらいらしい。
おそらく経験値取得増量の恩恵もあるんだろうけど…
それにレベルが50以上になると極端にレベルが上がりにくくなるとの事だった
俺もレベルが80になったのって先月だもんな…
普通の村人だとこの世界の成人である15歳を迎える頃にレベルが10になれば御の字なんだそうだ。
ゲームみたいに経験値をたくさん持ってる魔物がいる世界ではない。
だから1回の戦いで如何に効率よく魔物を狩れるか…これだけの話なのだ
罠を仕掛けたり不意討ちしたりして、効率よく魔物を狩ってただけなんだがなぁ…
それと後で分かった事だが、どうやらライムが単体で仕止めた魔物の経験値も俺に還元されたのも一つの要因だった。
ライムが森に散歩に行ったときに魔物を狩っていた事も多々あったしな。
また俺のレベルやスキルの判定や鑑定はティアとオリヴィエさんがしてくれたのだが…
通常、レベルやスキルの判定や鑑定は街や王都にいる神官が神職になる為の修業を長年行い
レベルやスキルの判定や鑑定が出来るようになるのだ。
だからこの世界の神官は年齢を重ねた壮年の人が多いらしい。
もちろん二人ともその神職の修業を積んだ訳でもないので、なんで判定や鑑定が出来るのか理由を聞いても
「「さぁ?なんかなんとなく出来そうだったからやってみたら出来ちゃ(いました)った」」
だそうだ…
俺はこれ以上考えるのを止めた。
これ以上聞いてはいけない…俺の直感がそう告げている。
話を戻そう。
ティアからは、この世界の常識や生きていく為の術、俺の持つスキルの使い方、魔法について等…
多岐に渡って教わった。
俺の持つスキル、鍛冶・錬金のスキルは通常俺のレベルで授かるにはあり得ない最上級スキルであった。
鍛冶・錬金に至るには『抽出』『分解』『加工』『調合』の4つの基本スキルを全て極めた上で
ようやく手に入れる事が出来るレアなスキルだった。
おかげで最初の頃は自分のスキルなのに使いこなせず色々無駄な事をしていたが今ではこれも経験の一つとして良い思い出になってる。
俺の使ってる装備も自身の鍛冶錬金で作り出した装備だし、ティアやオリヴィエさんにも色々作ってあげた。
それに無駄になったと思ってた事も思わぬ収穫になったので良しとしたい。
そうそう、転移してから適性があるにも関わらず魔法が一才使えなかった理由も判明した。
この世界で魔法を使うには自分が持つ適性属性の精霊を一度視認して認識しなくては発動しないとの事だった。
一度精霊を認識さえ出来れば、微精霊が力を貸してくれて魔法が使えるんだとか。
精霊は至るところに存在しているのだが、魔法を使用出来るくらいの力を持つ精霊は、そこいらにいる微精霊ではなく、上級精霊と呼ばれる人語を話せる精霊以上の存在を認識する必要があった。
上級精霊は魔力の濃い魔力溜まりに存在いる事が多いとの事だった。
ちなみに俺はこの2年で闇以外の6つの上級精霊に会い、魔法を使えるようになっていた。
ありがたい事に6人とも森で遭遇出来た。
闇の上級精霊は滅多に見つかる事が無い上に適性を持つ者もそうそういないため、使い手もなかなか現れない。
だから7属性全てを修めている者は国に重宝され宮廷魔術師等になれるのだとか…
俺は宮仕えとかは面倒だからやらないけど…
あと、テイムについてだがテイムと言う魔法を放つのではなく視線に魔力を込める事でテイム可能な場合のみ、テイム出来るのだとか。
つまり俺がライムをテイムした際に見つめあった(?)時に無意識に視線に魔力を込めていた事になる。
無意識って怖いなぁ…
ティアの圧倒的知識量にも驚かされたが、オリヴィエさんにも驚かされた。
オリヴィエさん、実は人間じゃありませんでした!
オリヴィエさんはこの世界で言う所のSSランクの魔物、グリフォンが人化した姿だったのだ。
人化魔法はオリヴィエさんオリジナルの魔法でティアと共同で作り出した魔法であり、この魔法が使えるのはオリヴィエさんだけらしい。
オリヴィエさんだけらしい…と言うのは共同開発者のティアも使えるはずだが、ティアは元々エルフとは言え
人の姿をしているのだからこの魔法の意味はない。
だからこの魔法を使って人の姿になれるのはオリヴィエさんだけ…と言う事である。
またこの魔法の効果は魔法を唱えた本人だけで他人に掛ける事は出来ないのだそうだ。
オリヴィエさん曰く
「今から150年くらい前にティアと50年くらい掛けて人化魔法を開発してこの姿になれるようになりました…」
との事。
うん、これ以上の詮索はしない方が得策であろう。
それにしても魔法って開発できるんだね…俺も何か魔法の開発してみたいな~
説明回でした。
執筆のデータが飛んでしまい思い出しながら書き直していたら遅くなってしましました。
申し訳ありません。
あと次話か次々話にヒロインをちょこっとだけ出す事にします。
誤字脱字を発見した際はご一報下さると嬉しいです。
お読み頂き、ありがとうございました。