第2話
あらすじ
異世界転移しました…
神様からいろいろ説明受けてます…
え~っ?そんな安全じゃない世界に送られても困るなぁ…
『でも魔物は通常ですと冒険者や各国の騎士団によって討伐されたりしていますので…』
「そうそう、そんな目には遭わない…と?」
『そこは陸さんの運次第…と言う事です♪』
「運かぁ…異世界転移するくらいだからなぁ…良いのか悪いのか」
判断に困る…
『で、ではお待ちかねの…』
「魔法ですね?それともスキルですか?ィッヤホー!欲しいのは全属性でしょ…
後は剣術とか剛腕とか…」
『あ、あの…盛り上がってるところ非常に申し上げにくいのですが…』
「はい?」
『スキルに関しては陸さんに適したモノしか授ける事が出来ません…』
「ん?俺に適したスキル…ですか?」
『はい、えっ~と…ちょっと失礼しますね?』
そう言うと神様は俺の頭に手を置いて何やらつぶやき始めた。
すると俺の身体が鈍く光り出す。
『陸さんは…手先が器用なんですね…あと動物に好かれる体質見たいですね…』
「はぁ…まぁ確かに機械の修理とかは結構やってましたし…
動物にも犬猫には大抵好かれてましたね……」
『陸さんに授ける事が出来るスキルですが…』
ゴクッ…
『鍛冶・錬金・調教-テイマー-ですね』
「錬金とテイマーは分かる…家事?鍛冶?」
『錬金とよくセットになってる方の鍛冶です…』
おぉ~、なかなかの組み合わせだと思うんだけど…
「えっと、ちなみにこのスキルって珍しいですか?」
『鍛冶、錬金についてはそうでもないですね…
カリノーアルではドワーフ族の大半がこのスキルを所持していますが
人族でも各国に10人はおりますので…』
そこまでレアではなかったか…
『でも調教-テイマー-に関してはそこそこ珍しいです』
そこそこ?
『陸さんの動物に好かれる体質をスキルに変換すると…レベル10。カンストですね…』
レベルは10でカンストか…
『通常の調教スキルは5か6…いっても7とか8くらいです』
ほぉ、それがカンストのレベル10までいってると言う事は?
『カリノーアルで最強の部類に入る魔物である、古代龍もテイム出来るくらいですね』
「え?古代龍?そんなに強いの?」
『はい、1回のブレスで南極大陸の1/3がなくなるくらいの威力ですね♪』
おいおいおいおい、ずいぶん物騒だな…
『でも古代龍は大人しい性格なので大丈夫ですよ?』
なんだかよく知ってるみたいな言い方だね…
『はい、私のペットですから♪』
そうですか…龍がペットなんですか…神様って
『では魔法について…「はい、教えて下さい!」です…はい』
被せてしまった…やっぱ魔法って異世界モノの定番だもんね~!
『私の権限で全属性を付与します』
ちなみにその属性は?
『火・水・風・土・光・闇・雷、になります』
ほう、7属性ですか…
「7属性使える人ってどのくらいいるんですか?」
『王宮魔導士は皆、6か7属性を持ってます…しいて言えば珍しいのは闇ですね』
闇…って事は主に使うのは魔族とかかな?
『そうです、闇属性は魔族が得意としている属性になります』
やっぱりか…これも定番の…いや止めておこう…
『あとは身を守るための剣術と格闘術をレベル5、
あとお詫びの印として隠密スキルをレベル7で付与させて頂きます…』
どうせならカンストのレベル10で付与してくれたらよかったのに…
『バランスが取れなくなるんですよ…陸さん、貴方のレベルはまだ1なんですから…』
あ、レベル1なんだ…
『そうですよ…それに他にもいろいろ付与したり特典付けてるんですから…』
「すみません…」
『他ののステータスは後で確認しておいて下さい。
確認方法はステータスオープンと念じるだけです。』
「了解しました!」
『あと、今の陸さんの格好はこの世界では違和感しかありません』
今の俺の格好はTシャツとGパンと運動靴…異世界には向いてないな、確かに…
『ですので私が用意した服装と装備に着替えてさせて頂きました』
神様、あざ~っす!
『では長々とお話しさせて頂きましたが、この辺でお別れになります』
この綺麗な顔も見納めか…
『このカリノーアルで良い人生を送って下さい』
ありがとうございました!
そして世界がホワイトアウトしていく…
チュンチュンチュン。
鳥の鳴き声で目が覚めた俺は身体を起こす。
ん?なんか違和感があるな…ああそうか、そういえば服装と変わったんだっけ
今の俺の格好は麻のシャツの上にライトアーマー、皮のズボン。
装備はショートソードのみ。
ズボンのポケットを探っていると紙切れが入ってた。
「ん?なんだこの紙切れ…」
広げるとそれは神様からだった。
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言い忘れてました。
この世界を生きていくには流石に40歳ではツラいかと思いましたので
年齢、半分の20歳に若返らせておきました。
あとスキルも追加して付与してます、あとで確認して下さいね?
良い人生を!
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おぉう、神様!ありがとう!
どうりでメタボ気味のお腹が引っこんでるよ!
シックスパックはないけど腹筋しやすいよっ!
それと、紙切れは読み終えると光になって消えていった…
さてさて、ステータスチェックといきますか。
ステータスオープン!
名前:小笠原 陸♂
年齢:20
所有スキル
鍛冶レベル10
錬金レベル10
調教レベル10
格闘術レベル5
剣術レベル5
隠密レベル7
魔法属性:火・水・風・土・光・闇・雷
固有
アイテムボックスEX
解析EX
言語理解
経験値取得増量
Lv.1
体力:25
魔力:150
力:30
防御:30
スピード:50
知力:250
器用:500
一つづつ見てみるか…
お?本当に20歳になってら!
見た目はどうなってるんだろ?あとで見ておこう…
ここでは見れないからな~
次に所有スキル…
お、鍛冶と錬金と調教スキルは確かにレベル10だ!
それに神様の言った通り剣術と格闘術と隠密スキルがついてるな…
そして魔法は全属性っと!
あれ?魔法…どうやって使うんだろ…
ま、まぁなんとかなるだろ!
あとは…固有か…
アイテムボックスと解析と言語理解…これまた異世界モノの定番だな~
神様もラノベやネットで異世界モノ読んでるって言ってたからな~、ありがたい。
ん?EX?
レベルじゃないのか?
多分最強って事かな?
経験値増量…どれくらい増量するんだ?
早速、解析使ってみてみるか…
EXと経験値増量を解析っと…
《EX》
無制限の意味。
《経験値増量》
通常入る経験値が自分のHPの量により変化。
割合は下記の通り。
HPの割合
100%:5倍
99~71%:4倍
70~41%:3倍
40~11%:2倍
10~1%:1倍
EX…思ったより大雑把な解説だったな…
それと経験値増量…こっちはまたお得と言うかなんというか…
無傷で倒せば最大5倍か…
かすり傷一つでもHPって減るのかな?
後で実験しないと…痛いのイヤだけど…
それとステータス…
魔力と知力と器用が飛び抜けてるんですけど…
これも神様の恩恵か?見てみるか…解析っ!
《魔力》
小笠原陸が前の世界で残した貯金を魔力換算した結果。
残高20万円ごとに魔力が10増える。
そこぉ????????????
確かにそこまで散財する趣味持ってなかったし、スマホゲーとかの課金とかにも手を出してなかったしな。
ちょっとは貯めてたけどさ…
えっと確か…200万円ちょいあったはずだから…本来は50あるかないかってとこだったのか…
次は知力か…
《知力》
ここでの知力は頭の良さ…ではなく、知識量を言う。
うん、本来は40歳だからね。あとネットからの知識もあるんだろうな、これ…
最後は器用…なんとなく分かるけど…
《器用》
手先の器用さ。
うん…何のひねりもなかったわ…
一通りチェックは終わったかな?
おっとそう言えば装備品のチェックがまだだった。
《ショートソード》
鉄製の両刃の剣に防腐の付与がついてる一般より少しだけ優れている剣。
Dランク+1
ん?Dランク…まぁ武器にもランクがあるのは分かる…
そこに+1…なんとなく理解は出来るけど…念の為に…
《+について》
この場合の+は数字が多ければ多いほど切れ味が増す…とかではなく
付与された能力の分だけ数字が増える。
なるほど、これは「防腐」の付与だけがついてるから+1なんだ。
と言う事は「防腐」と「切れ味増加」が付与されたら+2って事なのか…
ちなみにライトアーマーには何の付与もありませんでした。
さて次は魔法だ!
ようやくプロローグが終わって物語が動き出しました。
お読み頂き、ありがとうございました。