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USB

「そんなわけでこれさ!」


 そう言って4つのUSBメモリを差し出した花さん。


 「これは?」

 

 「もちろんキスの練習メニューさ! 学校に嘘ついて徹夜して作ったんだから!」


 「普通に何考えてんですか!」


 「えーーーいいじゃん教師も人間さ! ずる休みした時はあるさ!」


 「駄目だこの人何とかしないと……」


 「どうしたの皆ノリが悪いゾ!」


 「先生がっかりですよ……できる女だと思ってたのに……」


 「確かに……」


 「です……ね……」


 『流石の俺もちょっとドン引きだぜ』


 「ゲロ……」


 『花さん意外だな。もっと家庭的だと思ったけど……はっこれで一歩リードかも知れない掃除洗濯料理は私得意だし』


 「普通に俺以外ドン引きですよ! またこれだけため込んで!」


 「ごめんよ! ダーリン実はゴミをため込み過ぎてそろそろヤバいから君達を呼んだのさ!」


 「だからなんで笑顔なんですか!」


 「そりゃ同胞たちに隠し事は無しで行きたい派だからな僕はこれですっきりさ! そんわけで片づけを手伝ってくれたまえ!」


 「やっぱりだめだこの人……」


 そんなこんなで俺たちがゴミのかたずけを始めること数分。

 九条院さんがよんだ清掃業者7人が到着人数が多い事もあってかかなり早くゴミはかたずけられ花さんの部屋は綺麗になった。

 どうせまたため込むんだろな。

 そして俺が片づける羽目になるわけだ。

 この人昔よりダメさ加減が上がってやがる。

 なんで俺の周りの女性は俺がいないとダメな奴ばっかなんだ……。

 ラブコメの神様も俺に特殊な環境を授けたがるものである。

 まあそれはその時は分からなかったが、ラブコメの神様は神様らしく俺たちに寛大な結末を用意してくれたわけだが。

 

 

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