デレた
「驚き……ました……豊穣……さん……自ら……から……ディープキス……する……とは」
「確かにね! そして豊穣も虜になったようね! 金緑の甘さに!」
「確かに金緑さんとのディープキスはとろけるに甘くて癖になります。これが定期的にできると思うと幸せな気分です」
「むう~僕の番だと思ったけど。灯ちゃんなら仕方ない。これで皆金緑君とディープキスをすませた事になるね~これは責任を取ってもらわないうと~」
花さんのその言葉にハッと気づく流されるまま全員とキスをしまったが、これでいいのだろうか?
余計一人を選べなくなってしまったのでは。
「金緑……君……が……一番……を……選ぶ……まで……私たち……との……関係……を……深めて……もらい……ます……そのため……の……協定……なので……拒否……は……受け……入れ……ません」
「そういう事! 金緑は私達と関係を深めればいいの! 責任とかは協定の後よ!」
「木下さん協定について詳しく後で聞きますね」
「僕も忘れないで教えてね木下ちゃん」
「分かり……まし……た」
「そろそろ豊穣を正気に戻して金緑」
「ああそうだな」と屏風に答えて豊穣の肩に手を置いた。
「ほら正気に戻れ豊穣」
そのまま肩をポンポンと叩くと。
「ひゃい! ……浅井君……」
ビックンしてひゃいと奇声を発した。
「全くお前は」
少しの違和感を感じるが見かけ的にはいつもと変わっていないから、その時は気付かなかった。
「浅井君とのキスがすごく気持ちよくて甘くてついボーとして……」
「俺も気持ちよくて甘かったぞ、またしたいぐらいだ」
「ほんと! 私もまた浅井君とキスしたい!」
「わかった約束通りって……えっ!?」
もしかしてだけど。
豊穣が毒を吐いていない気がするのだが……答えを求める様に木下達他のメンバーの顔に視線を飛ばす。
誰もが驚いたような表情で固まっていた。
「どうしたの? 浅井君」
豊穣が不思議そうに小首をかしげ俺を見てくる。
その質問に質問で返した。
いつもならこんな頭の悪い事はしないのだが緊急事態だ仕方ない。
「豊穣お前本物だよな?」
「当たり前だよ! ふふ、変な浅井君」
「……お前毒は?」
「毒ってあれ? ゲロ!」




