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残念ながら

「残念ながら花さんは今回なしですよ」


 「えーーーーーなんで!?」


 「だってついさっきしたじゃないですか。後教室でそんなことして俺ら以外に見られたら俺たちお終いでしょ!」


 「そんな……せっかく裂きイカで好きな男の子と〇っキーゲームができると思ったのに!」


 〇っキーゲームってそれ多分おつまみでやる物じゃないですよね。

 これが大人の〇っキーゲームなのだろうか。

 裂きイカのように濃厚と自負していたし。

 だとしても。


 「無理です! 約束道理順番が来たらしてあげますから」


 ふと口の中から甘みが消えた事に気づく。

 もしかしてキスしている時だけ俺の唾液は甘くなるのだろうか。

 しかし、花さんが考える時間をくれるわけもなく。


 「むふふふ、僕がこれで諦める女の子じゃないのは分かってるよね! うりゃ!」


 「ちょ! 何にするですか!」


 そう言って口に咥えた裂きイカをもぐもくと咀嚼してゴクリと飲み込む、次に強引に唇を重ねようとするが、何とか俺は避ける。

 この人相変わらず強引だな。

 「ちっ! 失敗か」といっているがこうなると思ってたよ。

 だから交わせたわけだが。


 「ちょっと先生! ついさっき私たちの前に金緑の唇と甘い唾液味わったんでしょ! ずるいわよ!」


 『先生ずるいわよ! 金緑とあんなキスしてこっちだって必死に我慢してるのに……』


 「そう……です……私……だって……もっと……金緑君……と……キス……したい……です!」


 『やべえ金緑の甘い唾液またスゲー味わいてえ! さすが金緑天性のたらしだぜ!』


 「そうです満開先生! 私だって金緑さんの甘露みたいに甘いキスもっとしたいです!」


 『可能なら金緑さんと一日中だって文字道理甘いキスしたいです! 金緑さんとのキスはそれぐらいの価値があります!』


 「これはキスの形をしたテイスティングさ! 想い人の味を楽しむためのね!」


 「結局金緑とキスしたいだけなんでしょ!」


 「あったり前じゃないか!」


 屏風のツッコミに漫画なら、どんと背景に言葉が浮ぶほど堂々と胸を張りどや顔で答える花さん。


 「ずるいです! 二回目がOKなら私もしたいです!」


 「私……も……同意見……です!」


 「風花ちゃんも賛成ね!」


 「全く困った子たちだ。僕は金緑君を独占する気はないさ! ハレーム肯定派だからね! そんなわけで頂きま――あっ!」

花さんは一度ディープキスをしたので今回は無しです。

するのはディープキスをしていない子です

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