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毎日練習

「所で金緑! 満開先生と何かあったでしょ?」


 「何だよ屏風藪から棒に……」


 四人が待つ教室に帰るとまっさきに屏風が質問してきた。

 その言葉に思わず花さんとのディープキスの感覚を思い出しそうになる。

 だが、そんなことを正直にこのお嬢さん方に言おうものなら波乱は決定事項だ。

 差しさわりない塩対応で返す。


 「別に何もないけど」

 

 よし! 言動的には完全な塩対応だ。


 「ですが……帰って……きて……から……顔……が……やけに……赤い……です……よ」


 っ!? 木下の言葉に体がビックンと痙攣。

 小さな物だったので気づかれてはいないだろが。

 顔の方は盲点だった。

 今更ながら顔に灯る熱に気づく。


 「そうか風邪でもひいたかな」


 我ながら白々しい。

 当然このお嬢さま方に通用するわけもなく。


 「ゲロ! 何かあったのね!」


 『一体何があったの? 教えてよ!』


 「そうです! 未来の妻に対して隠し事は認めません!」


 「そうよ! 正式な嫁である私に隠しごとは許さないわ!」


 「その……通り……で……す! 夫婦……の……間……に……隠し……事……は……無用……で……す!」


 『分かってんだろ! 隠しても無駄だぜ!』


 「ゲロ! 糞虫! 飼い主に対して隠し事は許さないわ!」


 『皆いいな。私も浅井君のお嫁さんは発言したい……できたらいいのに……』


 「別にどうでも――」


 「「「「よくない!」」」」


 見事にハモった。

 これどうするか、花さんのキステクニックが凄かったから浸ってたなんて言えないぞ。


 「まぁいろいろだよ」


 「生徒指導室で満開先生と二人っきり……まさかエッチい事!?」


 「違うわ! そういう18禁展開はでは決してない!」


 「では……満開……先生……の……胸……でも……揉んだ……の……です……か?」


 『そうだったら次は俺の胸を揉むんだぞ分かってるな?』


 相変わらず心の声を完ぺきに扱い自由に送ってくる。

 さすが成功者木下先生多才である。

 魅力的な提案だが残念ながら予想は外れだ。


 「それも普通に違う、もういいだろ?」


 「「「「ダメ」」」」


 さいですか。


 「では次は私です! もしかしてキスですか?」


 「……違うよ」


 「何よその間怪しいきっとキスね! 多分情熱的なディープキス!」


 「屏風なんでそれを! あっ!?」


 「糞虫! 正座!」


 「なんでいきなり」


 「正座!」


 有無を言わせぬ迫力で豊穣が俺に正座を強要する。

 この空気と迫力避けられないらしい。


 「説明!」


 「どうした豊穣? 目が滅茶苦茶怖いんだが……」


 「せ・つ・め・い!」


 「はっはい! 実は……」


 豊穣の目の輝きがなくなったと思えばこの迫力。

 それに負けて全て打ち明ける。

 ここで断ったら何をされるかわからない恐怖があったからだ。


 「つまり、満開先生のキスが凄かったと」


 「なるほど」


 「満開先生さすが大人ですね……私も練習が必要ですね」


 「ゲロ! 流石花さんね!」


 『むうそんな凄いなんて流石花さん……でも負けないもん』


 チラリと俺を見て心の声を送ってくる豊穣。

 これはこのまま終われるでは。


 「では……今日……から……毎日……私……は……金緑……君……を……相手……に……キス……の……練習……を……しま……す!」


 とおもった時期もありました。

 当然お嬢様方は許してくれないようだ。

これまだ章終わってないやん。

でもこの章は終わった気持ちで書くか

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