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またもやディープキス

「全く困るよもう! 君の事を名指しで風紀を乱している! と言い出す堅物教師だっているのに! 僕の目の前でディープキスをかますとはいい度胸だね!」


 「そういわれても俺からしたわけじゃ……」


 「言い訳はダメだゾ!」


 そんなわけで放課後生徒指導室に来たわけだが、花さんはご立腹だ。

 なんでも俺を問題視する教師が騒いでいるらしいのだ。

 だからと言って俺からやったわけではなくほとんどアイツらからやっている事なので理不尽感が募る。

 なのだが。


 「でっなんで花さんは俺の頭を掴んでいるんですか?」


 ひとしきり文句を言った後何故か俺の後頭部を掴む花さん。

 花さんは俺の顔を正面で捕え見つめてくる。

 改めてみると花さんって綺麗な顔しているな、やはり大人の魅力ってやつで豊穣たちにんはない大人びた、落ち着いた雰囲気を纏い。

 本能をくすぐる様な香りがする。

 その香水とはまた違った香りはいつまでも嗅いでいたくなるが、その程度の誘惑慣れっこなので平静を装う。

 それでも内心心臓はばくばくだ。

 いくらダメダメな人といえ美人と二人きりの密室。

 どうしても心臓の鼓動は高鳴ってしまう。


 「じゃあいただきます」


 いただきます? その疑問を考えるより素早く花さんは俺の唇に自分の唇を押し当てた。

 ちょっと花さん! と言いたくとも口を塞がれ舌を俺の口内に進軍させる花さん。

 これで何か言おうとすれば花さんの舌を噛みかねないそのため打つ手はない。

 花さんは貪欲に俺の舌に舌を絡ませ口内を蹂躙する。

 花さんの舌は俺の舌の先端から中ほどに至るまで舌の裏と表、花さんの舌が届く範囲全てをを執拗に攻めた立てる。

 そんな事をされて口内は驚いて大量の唾液を分泌。

 このディープキスは九条院さんより深く情熱的だった。

 暫く花さんの口内の蹂躙が続き頭がボーとしてきた。

 凄い不思議な気持ちだ。

 目の前の花さんがとても愛おしく思えてくる。


 「ぷはっ」


 花さんは俺の口から自身の口を離す。

 唾液の糸が引いていた。

 俺の視線は花さんの口に釘付けで、キスが終わってしまって残念がっている俺がいた。


 「どうだい! 僕ファースト&ディープキスの味は」


 すごい良かったです。

 しかし、それを言ってしまうと後がめんどくさいので俺は本能的に平静を装った。


 「なんでまたいきなり……」


 「だって聞けば皆とキッスは済ませたといじゃないか! 僕だって君とキスがしたいからね! 少し前から練習していたのさ!」


 「それでこんなところで」


 「そうさまさか僕の目の前でディープキスされると思わなかったけど! いい口実さ! どうだい僕の母直伝のキステクニックは! ぶっつけ本番で初めてのキスだったけど良かっただろ? 僕は気持ちよったし!」


 「まあそれなりに……」


 ぶっちゃけ凄い良かったです。


 「もう赤くなちゃって! 可愛いなもう! またいつでもしてあげるから!」


 「でっ要件はこれだけですか?」


 「もう! 切り替え早いんだから! 本番は僕の赤ちゃん部屋に君の子作りスティック――」


 「それだけですね分かりました!」


 椅子から立ち上がる俺に花さんは。


 「冗談! 冗談だから!」


 「っで要件は何です?」


 「そりゃもちろん……特にないんだなこれが!」


 「なんでどや顔なんですか!」

 

 「だって仕方ないじゃないか! この日のためにキスのテクニックを磨くための母さん考案の練習に練習を重ねて、初めてキスをしてみれば凄い気持ちよくて幸せな気分になれてもうお腹いっぱいさ! これで君の子を孕めたら幸せ過ぎて死んじゃうぐらいだよ! ご馳走様!」


 くっそんな笑顔で言われたら何も言えないじゃねーか。

 この人本当は俺と同年代ではなかろうか。

 とあり得ない事を考えて気を散らして顔が赤くなろうとする自分に対抗する。

 さっきのキス凄い良かったからな思い出すと顔が熱が集まってしまう。


 「後、君の唾液やけに甘かったけど。糖分取りすぎは良くないゾ! 甘いものは控える様に!」


 糖分か自然いつも浴びている糖分豊穣の心の声が頭に反響する。

 アイツの心の声は甘々だからな。

 つい取りすぎてしまっているだろうか。

 

 「気をつけます」


 そうして俺は生徒指導室から解放された。

そんなわけでこの章はこれで終了です。

次からは無口っ子略と一日おきに投稿よていです。

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