対決
「じゃあこっちからいくぜ!」
そういって腰に下げていたスタンロッドを二本構える。
バチバチと景気よく火花の音が示すように、威力を殺傷能力が出ないギリギリにまで高めた特別製である。
スタンロッドを構え数秒にらみ合う。
勝負が決するのは一瞬どちからが隙を見せたと瞬間である。
「だっ!!!」
言葉道理先に攻める男。
U子に近寄りスタンロッドを振りかぶる。
それにU子は水鉄砲を発射。
それを右に避ける。
さらに花園のスタンガンがの針が続くが体を捻って回避する。
「この人強い……これは全力で行かないとこっちがやられるわね! 気を締めなさいU子!」
「はい! こいつのデカ○○を拝むためですね!」
「こいつ真正の変態だな。戦場で戦慄の変態とであえば死よりも恐ろしい目に合うとは聞いていたが……現役時代合わなくてマジでよかったぜ……」
「U子の脳内とリアルディスクに下半身の姿を納められたくなったらさっさと降参しなさい!」
「すまねえが今は立場があってな、自由気ままな傭兵生活とは違うのでねぉお!?」
液体を交わす男。
U子は話を聞かない女だ。
「チッ! いい加減に下半身を晒しなさい!」
「てめえ! どれだけシリアスが嫌いなんだよ! だれが晒すかこの野郎!」
「貴方だって私たちの通り名を知っているならわかってるでしょ? この子に何を言っても無駄よ!」
何故かドヤ顔の花園。
「はい、はい、そうかいよ!」
男はさらに距離を詰める。
花園はスタンガンを発射。
男は今度は交わさない針が男の胸に数本刺さる。
発射される針一つで成人男性一人を動けなくする電気を纏っているのだが。
「言っとくがテイザー銃程度じゃ俺の特別製アーマーは貫けないぜ。狙うならここだここ」
頭をトントンと指で叩く。
男は知っているのだ。
花園とU子は滅多な事では人は殺さないと、それと念のため身に着けていたと特別製アーマ―さえあれば二体一でも相手に非殺の縛りがある以上勝機は十分にあると男は踏んでいる。
それを試す為にさきほどあえて針を受けたのだ。
そのまま強引花園に肉薄しスタンロッドを振り下ろす。
それを花園は交わしスタンガンの針を発射露出した首元を狙うが、その首元をすぐさまアーマーの袖で隠す。
鈍い音たてて袖に衝突した針が落ちる。
「ヒューこりゃたまげたアーマーがなければ即座に勝負はついてたなこりゃ。こんな薄い針を発射するテイザー銃は初めて見たぜ。噂道理のすげー技術力だなおい」
するとU子はまた液体を発射。
通算四度目ともなれば慣れた物で即座に交わし肩を竦める。
「やれやれ先に変態から始末せんとだなっと!」
男は片方の手袋を脱ぎスタンロッドに被せをU子に向けて一本を真っ直ぐ投擲。
U子はそれを液体で迎撃、瞬く間に溶け出す。
男はさらにそれと共に腰に下げた物の一つを投擲。
しかしU子は反応しない。
いや出来ないのだ。
スタンロッドが溶けた液体はまだ中空に留まっている。
さらに薬品で溶けたことで面積が空中で広がり死角を作り、それを正面から見ているU子に見えなくなる位置に投擲したのだ。
「U子迎撃!」
花園が叫ぶが、視覚にそれが入らないU子は理解できないような表情を浮かべた。
次にまばゆい光が辺りを包み込む。
花園はとっさに目をつぶったが、U子はどうだ。
花園がそれを確認する前に。
「動くな! 奇女! 鬼女!」
男は屏風の首に残ったスタンロッドを当てる様に構えた。
最近ずっと一人称をかいていたせいか下手だなこれ・・・・・・
新たな課題だな。




