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俺の毒舌幼なじみの心の声が甘々の件について  作者: 師失人 
その三~フルフェイスの転校生~
55/144

補足済み

「木下さんホントなの?」


 「そう……です……居場所……は……特定……して……いま……す」


 鼻息を荒げ木下に詰め寄る屏風、木下は平時のように淡々と返す。


 「よかったわね! 豊穣! 居場所はわかってるって!」


 「別に糞虫の事なんて……」


 「全くもう! あんたが毎日金緑を探し回っているのは知ってるのよ! 最近寝れてないでしょ! 顔がくまで凄い事になってるわよ!」


 「そう……です……今日……だけ……は……素直……に……なりま……しょう……豊穣……さん」


 「――ッ!? そうね今だったら素直に好――ゲロ!」


 「アンタは行動は正直なのに、口は素直じゃないんだから全くもう」


 「それ……が……豊穣……さん……です……時間……を……かけて……解決……しま……しょう……さすが……に……愛し……の……浅井君……を……救出……すれば……きっと……豊穣……さん……だって」


 「ということは教出プランが出来ているのね! さすが木下さん!」


 「その……とうり……で……す」


 「でっ糞浅井君はどこに捕まっているのよ!」


 「豊穣そっちのよりまえの虫扱いの方ましだと思うわよ……」


 「そう……です……デレ……る……方向性……を……間違え……ていま……す」


 「うるさい雌ブタどもね! いいじゃない!」


 「よくないわよ! さっきの金緑の呼び方毒じゃなくて悪口だから! 可愛げがなくて引く奴よ!」


 「ゲロ! 善処するわ! でっ木下さん。虫浅井君はどこ捕まっているの!」


 「おし……い……ですね……ですが……教出……には……準備……に……時間……が……必要……です」


 「やっぱり九条院さん関係なの?」


 「は……い」


 「ゲロ! ということはカチコミね!」


 「九条院……家……は……様々な……業界……に強い……コネ……と……伝手……を……持って……います……ただ……奪還……しても……奪い……返さ……れる……かと」


 「じゃあどうするの?」


 「私……も……伝手……を……使いま……す……そのため……に……数日……必要……です」


 「それ大丈夫なの? 金緑がそれまで無事っていう保証あるの?」


 「大丈夫……です……奴ら……の……目的……は……九条院……さん……の……心……が……読める……病気……を……コントロール……下……に……置く……事……です……下手……に……手……を……出せば……九条院……さん……が……心を……読む事……を……拒否……する……可能性……が……ありま……す……ですから……よほど……の……こと……が……ないなら……浅井君……に……危害……は……加え……ない……かと」


 「なるほどなら大丈夫そうね!」


 「今日……から……三日後……非公開……の……九条院……宅で……パ―ティ……が……ありま……す……が……どうやら……九条院……さん……と……浅井君……二人……の……結婚……披露宴……の……よう……です」


 「なによそれ! 金緑と式を挙げるのは私よ!」


 「いえ……私……です!」


 「浅井君は私の物よ!」


 そういって三人は笑い声をあげた。

 気持ちは三人とも金緑を愛する同じ仲間なのだ。


 「やっと豊穣が正直になったわね! これなら協定後もいい感じに行けそうね!」


 「そう……です……ね」


 「ゲロ! 協定を思いつくなんて流石木下さんね!」


 「これ……なら……私達……には……損……は……ありま……せん……から……ね」


 「面白くなってきたわね! 結婚披露宴を襲撃って漫画みたい!」


 「でき……れば……あまり……騒ぎ……は……起こし……たく……ないで……す……が……時……と……場合……に……より……ます」


 「でっメス……木下さん作戦のプランを聞いてもいい?」


 「それ……は……ですね――」


 結構は三日後結婚披露宴を彼女らは襲撃する。

 無事に金緑を奪還できても九条院家力をもってすれば彼女らを潰すのは容易い。

 普通に考えればとんだムリゲーであるが、木下の表情に曇りはない。

 彼女は確信しているのだ。

 金緑を奪還できることを。

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