最後はそうなるのかよ
俺が選んだのは――
「金緑一応理由は?」
屏風がそうきいてくる。
「なんだかんだで一番一緒にいるし、考えたら一番最初に出てきたからな」
「浅井君!」
いきなり抱き付いてきた。
「いきなり抱き付くなびっくりするだろ!」
「だって一番私が好きなんでしょ! 我慢できないよ! 大好き!」
「全くお前な緩急ありすぎだぞ」
「だってだってえへへへへへへ」
そういって俺は謝を撫でる。
女性特有のきめ細かい髪の毛が指通りが良くて気持ちいい。
「やっぱり一番は豊穣さんでしたか」
「そうね豊穣だったわね」
「そう……です……ね」
「むふふふふそうだね」
「なんでお前らそんなに余裕なんだ? 自分が選ばれなかったのに……」
何故かにこやかな顔で対したショックを受けていない4人。
「だってねえ木下さん」
「そう……ですね……九条院……さん」
「そうですね満開先生」
「そりゃそうさ! 灯ちゃん言ってあげてちょうだい!」
「むふふふ! じつわね! 私たちは誰が選ばれても浅井君を共有するって約束したんだよ!」
「俺聞いてねーぞ!」
「あったり前じゃない! それてもこれだけの美少女と美女が揃ってるのに不服なの?」
「不服はないがこれ社会的にアウトだろ……」
「そんな……こと……よりも……全員……の……幸せ……が……大事……です! 資金力……と……権力……は……私と……九条院……さん……が……いる……ので……安泰……です」
「でも」
「大丈夫です! 私の家のしきたりには私の病気を制御できる異性と子供を作らないといけないので、こうでないと困るのです! 不倫は流石に嫌ですので」
「そうだよ! 皆清い体だよ! 当然僕もね! ハーレムいいじゃん最高だよ! 誰も傷つかないでいちゃらぶハッピーエンドさ!」
「わかった全員愛せばいいんだろ! ハァ体がもつかな……」
「大丈夫……です……もう……少しで……飲めば……絶倫……になる……安全な……秘薬の……材料……が……そろい……ます……ので」
「そういうわけよ貴方には全員にもれなく子供を授けてもらうんだから!」
「豊穣もそれでいいのか?」
「うん大丈夫だよ! やっぱり最後はハッピーエンドじゃないと! これだけの女の子の心を奪っただもん! 責任とってね旦那様♪」
「そういうわけさ! 僕の貯めに貯めた欲望は爆発寸前さ!」
「ちょっと満開先生がっつきすぎ」
「えー屏風ちゃんだって赤ちゃんの部屋うずうずしてるんでしょ?」
「まぁそうですけど」
「だーめ浅井君の初めて一番の私がもらうの!」
「二番手……は……私……です……ね!」
「いいえ次はこの屏風ちゃんなんだから!」
「私も忘れないでください!」
「僕もさ!」
「そんなわけで選びなさい次は誰?」
「私……です……よね?」
「この屏風ちゃんよね?」
「私ですか?」
「僕は一番最後でもいいよ!」
「わかったわかった次は――」
やれやれ俺は一生こいつらの尻にひかれそうだ。
俺の毒舌幼なじみの心の声が甘々の件について――結果俺の未来も甘々だった。
こうしてこの後俺はこいつらに散々絞られ子供が出来ちまったわけだがそれはまた別の話。
ただ言える事は俺たちはいつまでも幸せだったてことだ。
金緑がつけた順位は
1豊穣灯
2木下魚
3屏風風花
4九条院響
5満開花
いろいろとフラグは投げ捨てたけど。
何とか完結
見切り発車が駄目だとつくづく痛感
ぶちゃけると豊穣が何故毒しか吐かないのか完全のノープラン
何とかなると思いきや何ともならずうやむやってことで
次回作は来月に入ってからです。
ここで受ける物かそれとも賞に送れそうなものかさてさて




