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金緑到着

「でっ今豊穣はどこにいるんだ?」


 「落ち着いてください現在部隊を集結させております」


 「豊穣は大丈夫なのか?」


 「木下さんによれば大丈夫なようですが、どうやら衣服を着替させているようなのであまり時間はないと思われるようです」


 「魚と屏風は大丈夫なのか?」


 「屏風さんと木下さんの安否は確信しております。屏風さんも木下さんも現在車で集合場所に向かっています」


 「ならいいが豊穣に何かなければいいが……」


 「目的地である場所にはすでに私の家と木下さんの圧力で従業員とオーナーには話をつけました。後は突入後豊穣さんを奪還するだけです」


 実にすいすい事が運ぶ。

 流石と言えば流石だが、こうもハイスペックだと対した性能を持たない俺が恥ずかしくなる。


 「どうかなされました?」


 「何もできてないから無力感がきつくて……」


 「いいえ金緑さんは絶対必要です。囚われのお姫様が一番最初に会いたいのは王子様と決まっています。豊穣さんのは追い詰められいる]でしょうからその傷ついた豊穣さんを介抱してあげるのが金緑さんの役割です」


 「それでいのかな?」


 「それでいいのです。これから行く場所は少しばかり厄介な所ですので気を引き締めてください」



 九条院さんの説明によるとこれから行く場所は廃ビルを内部だけ改装した施設で、後ろめたい事柄や表に出せない密会、法に触れるDVD撮影に使われる裏社会と密接に繋がっている場所で、豊穣はこの施設の一室に囚われているそうだ。

 暫く車に身を任せると道端に停車。

 ドアが開き車を降りると聞きなれた声が。


 「金緑やっときた!」


 「金緑君……やっと……きま……したか……豊穣……さん……は……この……先……です」


 「悪いじゃあいくか」


 「その……まえ……に……一つ……謝らせ……てくだ……さい……豊穣……さん……に……ついて……いた……九条院家……私設……部隊……の……監視……と……警護……を……切った……のは……私……です」


 そういうと木下はうつむいてしまう。


 「私の……事……嫌い……に……なりま……した?」


 「そんなわけないだろ魚、監視を止めてもらったのも豊穣のためだろ。こうして居場所まで特定してんだ相変わらずの大活躍だ! ありがとな!」


 わしゃわしゃと頭を撫でる久しぶりだがいい感触だ。


 「あり……がとう……ござい……ます」


 『流石金緑俺の嫁だぜ! 大好きだぜ!』


 「では、九条院家私設部隊に先に突入させてあの殿方の関係者の露払いを行います。爺には私たちのボディガードを」


 「了解しました」


 黒服の老紳士が軽く九条院さんに頭を下げる。


 「では……私は……特別……ゲスト……の……到着……を……できる……だけ……早め……ます」


 「特別ゲストってだれ木下さん」


 屏風の言葉に顎を小さく振る俺ら。


 「それ……は……秘密……です……全道……を……完全に……潰ため……です」


 ◇

 「むふふふふ、極太バイブに拡張機、ゆで卵にピンポン玉、強から弱最狂レベルの媚薬各種! 豊穣さん見てよ! これでも豊穣さんを今から無茶苦茶にするんだよ! 僕のモノになるんだよ! 身も心も!」


 「だれがアンタなんかに!」


 「皆最初はそういんだ! でもお尻の穴にゆで卵を10個ぐらいいれるとすぐ大人しくなるんだ! まずはその強きの態度を折ってあげるよ! さあお尻を上げて! 夫婦初めての共同作業さ!」


 「変態! 屑! ゴミ! ミドリムシ!」


 「お肌すべすべだね! いい味だ! すぐに僕が食べてあげるよ!」


 抵抗する豊穣の片足を掴みその足に舌をはわせる。

 実に醜悪な笑みを全道は浮かべた。


 「助けて!」


 「無駄さ! ここは会員制でね! 僕よりももっと金持ちか相当なコネがないと誰も助けに来れないのさ! 諦めて僕と結ばれよ?」


 全道の右手に手には液の滴る注射器。

 左手は豊穣の左足を掴んだままだ。


 「この薬で! 狂うほど気持ちよくしてあげるからね!」


 「助けて金緑君~~~~~~~~~~!」


 「分かった今行くぞ豊穣!」


 豊穣の悲痛の叫びに金緑が答えた。

このまま一気にラストまで行きます。

屏風と木下の両親への挨拶はカット

屏風のお笑いへの伏線丸投げ。



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