抱き心地
「そんなわけさ！ 熱いキッスをぶっちゅっと一発！」
「ちょっと花さんいきなり」
「今回ここに金緑君を呼んだのはこれが目的なのさ！ こっちは君とイチャコラできなくて激おこぷんぷんさんなのさ！」
「見つかたらやばいですって！」
「大丈夫さ！ 上から金緑君たちにはもみ消さないレベルの事件でも起こさないならノータッチの通達が教師全員にあったらからね！ 在学中に僕を孕ませたりでもしない限り大丈夫さ！ 僕的には妊娠バッチこいだけどね！」
流石の木下と九条院さん相変わらずのチートである。
しかし、今の問題はその二人ではない花さんだ。
このまま放置すればどんな無茶苦茶な要求をいしてくる物か。
「後でしてあげますから学校ではやめてください！ 教師と生徒なんですからばれたらやばいですって！」
「むう！ 一回ここでしたじゃないか！」
「あれは無理やりでしょうが！ 今度は俺からします！」
「むふふふ、本当だね！ 積極的な金緑君興奮してきた！ ただし条件を付けようじゃないか！」
「なんです？」
また下関係か。
「なーに簡単な事さ！ 僕の部屋でやってもらおうじゃないか！」
「そのまま押し倒されてしまう光景しか浮かばなんですが……」
「確かにそうだね！ だから皆を連れてだったらいいだろう？ 皆でキステク対決と行こうじゃないか！」
「それなら」
『むふふふかかった！ 飲み物にネットで買ったあれを入れて、皆でれっつ子作りプレイさ』
こういう時はほんとうに便利だなこれ。
「飲み物に変なモノで混ぜてきたら絶交ですからね！」
「むむむ、隙が無いな全く！ 美少女達と美人教師に想いを寄せられながら体に手を付けないなんて、エッチい漫画や小説ではギルティだよ！」
「と言われても俺には俺の考えがありますし、皆大事な存在ですから、勢いそういう関係になる気はないんで」
「当然僕も大事な存在だよね？」
「当然そうですよ」
そう自然と笑みが出てきてそう断言するとみるみる花さんの顔が赤くなって。
「全く分かってはいたけど！ そう笑顔で断言されると僕の赤ちゃんの部屋きゅってしちゃうじゃないか！ 反則だよ金緑君！」
『ううううう、金緑君との赤ちゃんが欲しい！ 今すぐにでも！』
花さんはぐいぐく攻めて来るけど逆に攻められるのは苦手らしい。
「じゃあそろそろ教室に帰っても……」
「駄目だよ！ えい！」
俺をいきなり抱きしめてきた、
「ちょっと花さん当たってる当たってるから！」
「当ててるのさ！ 僕の体は君専属だからね！」
「離してくださいって！」
「だーめ！ 僕も金緑君と密着したいんだ！ これを許してくれないと本当にパクって食べちゃうぞ！ 一皮むいちゃうぞ！」
「分かりましたって！ 変な事はしないでくださいよ！」
「へへへお言葉に甘えて！ すりすり～金緑君のほっぺすべすべ～くんかくんか～落ち着く香り～温かくて気持ちいい～これはいずれに自宅で抱き枕にしてたっぷり堪能する必要がありますな～明るい家族生活が広がるふふふふ」
もう好きにしてくれ。
花さんは上機嫌で俺の体に頭を擦り付けいく。
結局俺が解放されたのは一時限目の予鈴が鳴ってからだった。
問題が根幹にあるのに今更取り換えせやで。
しれっとあらすじの最後でエンドのネタバレ中、ラストがどうなるのか知りたくないなら見ない方がいです。
このままだといつのなるのかわからないでゲロってみた。
