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エステで

「でっ豊穣さんは今何をしてるんだい?」


 清潔に保たれシンプルな内装のベットの上に半裸でよこたわり全道正義は、インカムにそう言葉を吐く。

 ここは駅前にあるとあるエステ。

 全道は今朝の宣言通り自分を磨いているのだ。



 【九条院響の出迎えの車に5人で乗り込んだようです。おそらく九条院響宅に招かれたのかと】


 「ふーん、あの九条院とかいう小金持ちの車かそれより例もの準備できてるかい?」


 【ご注文のモノはそろえてあります。しかしそれなりの金額がかかるこれをポンと出せるとは羨ましい限りで】


 「ははは、そうだろうこれが僕みたいなお金持ちの特権てやつさ! 君たち貧乏人とは違うのだよ!」


 その言葉に男は音を出さす歯を噛み締めた。

 彼は全道にやとわれた何でも屋。

 金さえ払えば如何なることも強引にやり遂げるそういう人間だ。

 しかし、彼はいやいや従っている。

 全道正義の性格の悪いが金だけはある、気に入らなければ惜しげもなく金を使い相手を貶める。

 全道とはそういう男だ。

 だからこそ彼は全道にあえて言わないのだ九条院響と木下魚の事を彼は全道に見切りをつけている。

 だがいまではない。

 動くならば両者が動いた時。

 

 「じゃあ命令道理頼むよ! あの青井? 金緑とかいう男に対して僕の花嫁豊穣さんに先に手を出したことをしっかり後悔させてあげたまえ!」


 「了解しました。もちろん公の事件にならないようにですね?」


 「当然さ前の学校では失敗したからね! パパにばれる事だけは避けたい!」


 【了解しました。いつもと同じく証拠写真を提出します】


 「うむよろしい! 二度と僕に刃向う気が出ない目にあわせてくれたまえ、後顔は狙っちゃダメだよ。見えるところにあざでも着いたらめんどくさい事になる。狙うのは服に隠れた胴体だからね!」


 【あいからわず趣味が悪いですね。まあ命令となればやりますが】


 「ははは、僕に逆らったらそれだけの目に合わせれても、仕方ないのさ! 僕はセレブでイケメンで選ばれた存在だからね!」


 再び歯を噛み締める男。

 いい加減こんな男の命令は聞きたくないのが本音だが。

 今逆らえば何をしてくるのかわからないのだ。

 今は待つ時である。


 「ああ楽しみだな豊穣さんの綺麗な顔を僕色に染めるその時が! 今度は壊れないように注意しないと、前の花嫁は何も反応しなくなっちゃってつまらなくて廃棄するしかなかったからな……」


 趣味が悪い奴だ。

 男はそう心の中で吐き捨てるそれなりに長く付き合えば全道正義という男が如何に下劣であるか嫌でも分かってくる。

 かなり昔のアニメを見て憧れ真似たという紳士的は部分は全道本来の性格に蓋をしているのに過ぎない。

 しかし、紳士ぶって自分に蓋をしたところで下劣な本質は変わらない。

 多くの者が全道正義という男を嘘くさい胡散臭いと感じるのはそこに一因する。

 全道は演じているだけだからだ、紳士である自分をだからこそ歪に見えるのだ。

 男は思う金の為とはいえ自分にも良心の欠片ぐらいある。

 それをがりがりと削り続ける全道の下劣な要望の片棒を担がざる負えない自分の弱さを嘆いている自分がいる。

 彼はだからこそこのチャンスにかけているのだ。

 

 【了解しました私も行動を開始(・・・・・・)しますどうぞお楽しみ(・・・・)を】

さっさと全道を叩き潰すのが書きたいけど

まだまだ先になるね

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