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その後の安定イチャコラ

「なんだっただ? あいつ」


 「確か……に……そうです……出て……行っ……ちゃい……まし……たね」


 「そんなのはいいじゃない! 木下さんと九条院さんがいれば無敵よ! それより豊穣!」


 「ゲロ! 何かしら?」


 「あんたねぇ私の金緑にくっつき過ぎよ!」


 「まぁまぁ屏風さん押さえて豊穣さんは今とても心配でたまらないのです。これぐらい許してあげても」


 あれから全道が帰りスタイリストは撤収し、今から授業をするには中途半端な時間であるため。

 花さんは残りの時間を自由時間にしてくれたのだが、豊穣がやたら俺とくっつきたがるのだ。

 あんなことがあったのだ気持ちはわかる。

 だが。


 「でっなんでお前は俺の膝に座っているんだ?」


 前の九条院さんを思い出す。


 「ゲロ! 五月蠅いわよ糞虫! 今日はこの気分なのさあ腕を私の前に回しなさい!」


 「ずるいわよ! そんな恋人気分のスキンシップ私もしたいわ!」


 「ずるいです! 豊穣さん私もしたいです!」


 「そう……です! ……私も……同じ……ことを……要求……します!」


 俺は豊穣の肩に両腕を置き手をクロスさせる。

 豊穣は『ほわわわ』と歓喜の心の声を飛ばしてきた。


 「凄い見られてるんだが……」


 「そりゃ! 今の金緑はイケメンだからね! 普段からそうしなさいよ!」


 「私は隠れイケメンの金緑さんも好きですけどね」


 「やめて……おいた……方が……いいです……これでは……目立ち……すぎて……私……たちが……存分に……ラブラブ……できません!」


 「確かに注目されてるわね」


 屏風が視線を教室に飛ばす。

 女子たちが俺を見つめては何やら会話をしている様子がちらほら。

 何故が男の何人かもだ。


 「そういやさっき男子の制止が入らなかったけど魚なんかしたのか? 普通なら何人か文句でも言いそうな状況だったが……」


 「すでに……買収……済み……です……対価は……有名人……の……サイン……一人一枚……当然……直筆……です」


 「流石木下さん! これで私たちのイチャコラライフは安泰ね!」


 「流石です! 木下さんこうも簡単に買収するための直筆サインを用意できるなんて! 私の一族の者が怖気づくはずです!」


 「ところで金緑」


 「何だ屏風?」


 「そろそろ限界じゃない」


 「限界って大丈夫か豊穣?」


 「ゲロ大丈夫よ!」


 「鼻血出てるけど大丈夫かこれ使え」


 興奮しすぎたのか豊穣の綺麗に整った鼻から赤い雫が見える。

 俺がハンカチを貸そうとすると。


 

 「ゲロ! 糞虫いらないわ!」


 『だってこんな近くで大好きな浅井君と触れあって得るだけで、鼻から血が出ちゃんだから浅井君の匂いがついたハンカチなんてもっと血が出ちゃう』


 「豊穣さん、そんなに金緑さんが好きならはっきり言ってみては?」


 「う……うるさいメット野郎!」


 「まぁまぁ九条院さんこの子はこういう子だから、好きでもなければこんな恋人みたいなスキンシップは喜ばないわよ!」


 「そう……ですね……豊穣……さんが……金緑……君に……ベタ惚れ……だった……のは……私が……二人と……出会った……時から……分かって……いま……した」


 「ゲロ……」


 『皆こんな私にありがと』


 「てなわけで交代よ! 次は私!」


 「いえ私です!」


 「次は……私……です!」


 「こらこら君たち! ちょっとばかりいちゃこらが過ぎるゾ!」


 一見教師としての注意に思えるが……


 『むう! みんなずるい! 良いもん僕も後でたっぷりねっとり金緑君とイチャコラするもん!』


 この通り俺の恋人未満友達以上の女の子たちは困ったものだ。

 そんなこんなで時間は過ぎていった。


 

次もイチャコラします!

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