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結果は

でっ結果を見てみればこれは酷いの一言。

 なんというかそりゃそうだなと安心した。

 いくらなんでもこの対決は無理があったのだどっちがカッコいい悪い依然に――。

 しかし何でこいつは未だにこの自信たっぷりな顔なんだ?


 「どうやら僕の負けなようだね!」


 その通りだしかも俺20対し全道0恐ろしほどの大敗だ。

 それなのに全道の顔の余裕は消えない。

 こいつなんだあったことないタイプの男だな。

 こんな性格であんな妄言ばかり吐いていて女子に嫌われ勝てるわけがないのだ。



 「ほら見なさい! アンタみたいなダサ男金緑に及ばないことが証明されたわね!」


 「そう……です……顔……の……かっこよさ……と……性格の……良さ……では……貴方……は……足元……にも……及び……ません!」


 「どうして僕は負けたんだい? 僕の目から見ると僕の方がはるかにカッコいいし、金緑君の時は写メなんて取っている女の子はいなかったけどだれか理由を教えてくれないか?」


 「分からないのですか? 皆さんは金緑さんがあまりにかっこよくて見とれていたのです! これが本気の金緑さんの魅力なのです! そして貴方のような下劣な殿方は女性の一番嫌うタイプなのです! これの結果が総意です!」



 そうだったのか、心配して損したぜ。

 九条院さんの言葉にクラスの女子たちは頭を上下させる。

 言われてみればいつもと違う感じの痛い程視線を感じてはいたが……いつもの豊穣たちとのスキンシップを見る視線とは違った視線だったから気のせいだと思っていたっが。

 どちらにせよ俺の完全勝利だ。


 「そんなわけだお前に豊穣はやらんそして豊穣は諦めろ!」


 「何ってるのさ! 僕は勝負に勝ったら豊穣さんを貰うと約束しただけで、諦めるとは言ってないよ? 勝負の前に相手に要求しておくのは鉄則だよ!」


 「だったら勝者の権利で――」


 「ははは! それはお互いの合意で成り立つモノさ! 負けているのに認めるメリットはないね!」


 サイテーだこいつ。

 勘違いナルシスト金持ちアピール小物臭しかしてこねえ。

 九条院さんのような気品も信念もない。

 確かにそれだから全道の家が九条院さんの家の格下というのは納得だ。


 「ゲロ! サイテーの男の身本ね! 死んだってあんたみたいなミドリムシの物になんかなりたくないわ!」


 と言って豊穣は俺の後ろに隠れる。

 いつもより行動が素直で可愛い。


 「ふふん! そう言われるとますます僕のものにしたくなるよ! 僕は欲しいと思ったものは絶対手に入れる主義でね! 待っててな豊穣さん! 絶対僕の物にしてあげるから!」


 「何がってもお前に豊穣は渡さん大事な嫁候補の一人なんだからな!」


 「ずるい! 豊穣だけ当然私もよね!」


 「私……も……ですね?」


 「ずるいです私もです!」


 『むうう僕だってそういって金緑君にすりすりして甘えたいのに……でもここは学校我慢だ僕! 後でたっぷり甘えればいいのさ!』


 と花さんが心の声を飛ばしてきた。

 後でめんどくさい要求してこなけえればいいが。


 「当然だろ!」


 「ふふん! さながら僕はお姫様の捕えられた、ハレームから救い出す王子と言ったところか! 女の子を侍らせて一人を愛し抜かない男なんかには負けないよ! 今日は早退させてもらうね! 豊穣さんに僕の魅力を気づいてもらうための準備が必要だ! 僕の溢れんばかりのかっこよさもまだこの場の女子たちに届いていないからね! 男磨きにエステにも行かないと」

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