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登場人物紹介

30話に到達したので、主な登場人物5名について紹介したいと思います。気軽にご覧ください。

 レオン


 本編の主人公。17歳。エリクセン王国東端、辺境の村の出身。7歳の時、ザウム教団の予言書に記された世界に安寧と平和をもたらす存在、神の子である『運命の御子』に認定され、教団によって王都の大聖堂へと、強引に連れ去られた。


 教団では聖典の講義や歴史を学び、神聖魔法の修業を積み、高いレベルに達している。また、国王の気紛れで武術の英才教育も施され、剣と槍に非凡な才能を持つ。


 故郷に家族がいるが、継母と折り合いが悪く、ほぼ絶縁状態。王都では友人もおらず、孤独に苛まれていた。そのため、仲間に対する意識は非常に強い。正義感が強く、真面目。長身で端正な顔立ちのため、異性にはモテるほうだが、育った環境のせいか、女性に免疫がない。


 ある日、自身が偽者の御子であり、利用されていずれ抹殺される事を知る。絶望と怒りを覚え、シャドウに導かれて旅に出たが、偽者である事は誰にも打ち明けられずにいる。フランシーヌ姫がレオンに想いを寄せ、勝手に結婚相手に決めてしまっているのだが、まだ知らない。


 大聖堂の宝物庫から持ち出した、魔法剣・太陽剣(ソールブレード)を所持。攻撃魔法は修得していなかったが、魔法剣の力を借りれば使用可能。また、魔法の指輪に吸収した魔唱石により、火と水の最上位精霊を召喚・使役する。


 

  シャドウ


 王都の大聖堂にある、庭園の片隅に封印されていた謎の存在。偶然封印を解いてしまったレオンの身体を住処と定め、目的は明かさないが、どこかへ導こうとしている。


 最初は黒い煙のようだったが、輪郭が鮮明になり、影のようになった。夜間はある程度の光源がないと、形を保てない。生物の影を食べるか、レオンの身体に張り付くことで力を得ており、定期的にレオンの身体に戻らねばならない。


 影に潜り込み、同化することで対象者そっくりに変身が可能。ある程度声を聞けば、声色も模写出来る。


 レオンやエレナにイタズラをしたり、からかって楽しんでいる節がある。どこか飄々としており、旅に関するレオンの問い掛けをはぐらかしたり、黙って無視を決め込む。


 当初は戦闘には参加せず傍観していたが、鋼鉄のメイスを武器に戦うようになった。魔法は使えない模様。実体が無いので、物理攻撃はほぼ無効。矢を取り込んで撃ち返す事が出来る。一度、魔法の矢の爆発で霧散したが、復活した。だが復元には時間を要するため、攻撃を受ける事は基本的に避ける傾向にある。


 徐々に進化しているようで、通常は目立たない平凡な若者(冒険者)に変身しており、そのまま寝ることもある。変身時は無表情であったが、少しずつ、人間らしい振る舞いもするようになってきている。話す時は語尾が上がる事が多い。



  エレナ


 山で一人暮らしをしていた、赤髪で可憐、かつ小柄な少女。15歳。朗らかで、喜怒哀楽がはっきりしている。夢のお告げに従い、レオンの仲間となる。自称・天才魔法使いだが、初級の呪文すらまともに発動せず、実戦では役に立たない。かつては母の手解きで、かなり高度な呪文を使いこなしていたが、3年前の母の死を境に、ダメになったらしい。原理は不明だが、掌から塩と砂糖を魔力で自由に出せる。


 物に宿る、かつての持ち主の残留思念を具現化して放つ、念導術の使い手でもある。モンスター相手にはあまり効果がなく、術の射程距離は一般的な魔法より短め。


 当初は戦闘で活躍する機会はほぼなかったが、魔法の腕輪に吸収した魔唱石と新たに手にした水晶の杖、そして実戦を重ねる事で、徐々にかつての力を取り戻しつつある。地・水・火・風の四大系統の中では火の呪文を最も得意とし、次いで風。


 港町で購入した魔術師の遺物から闇魔法の一部と、風の魔法との複合魔術を会得。さらに離島の洞窟に隠されていた魔唱石から、伝説の魔法『黒の秘呪』の1つ、黒縄地獄クロムの使い手となった。だが、術者の負担が大きく、おいそれとは詠唱出来ない。


 レオンを唯一「レオ様」と呼び、一途に想っているが、御子様なので畏れ多いと感じている。普段は優等生タイプで丁寧な口調だが、他の女性がレオンに馴れ馴れしく近付くと攻撃的になり、実力行使も辞さない。見かけによらず食い意地が張っている。


 港町ベルカンナポートに、氷屋を営む姉、レイラがおり、母亡き今は唯一の親族。


  リディア


 西の大陸から中央大陸へと船で密航してきた、史上初の女竜騎士。レオンたちに興味を持ち、仲間となる。500年続く家系で、代々伝説の槍『雷光槍ライトニングスピア』を守護してきた。その槍捌きと体術は素晴らしく、魔法のブーツによる高い跳躍力で、空中からの攻撃も得意。魔法は苦手で一切使えないが、魔力は雷光槍から放つ電撃で消費している。


 自らが仕留めたドラゴンから作り出した、青竜鱗の鎧を装備。強固な防御力と高い魔法耐性を誇る。


 嬉々として戦いに臨み、率先して突撃することが多い。物怖じしない性格で、高貴な身分の人物に対しても、へりくだったりせず、思ったことを素直に口にする。


 実は22歳なのだが、言動や見た目がやや幼いため、レオンやエレナには16~17歳と思われている。金銭に対する執着心が強く、見栄っ張りでお調子者。人懐っこいと思えばやたら愚痴っぽかったりと、エレナ曰く「俗っぽい人」。


 そこそこ美形だが、礼儀作法には疎く、エレナに負けず劣らず食欲旺盛。



  フランシーヌ


 エリクセン王国の王女で、国王の末娘。16歳。青い瞳に黄色く美しい髪が特徴の、大陸随一とも称される美貌の持ち主。しかし、その外見に似合わぬ、長大な斧槍・ハルバートを軽々と振り回す。その勇姿から『斧槍戦姫ふそうせんき』の異名で広く知られている。


 かつて王城内の訓練場でレオンに破れて以来、一方的に想いを寄せ、勝手に生涯の伴侶と決めている。レオンの失踪が事実と知り、父王に結婚の許可を願い出て、連れ戻す任を受け、御子探索隊を自ら編成し、レオンたちを追う。父王と教団の大司教が共謀して、名声の高まりつつある、御子レオンの抹殺を企てている事は一切知らない。


 詭計や卑怯な手段は好まず、正々堂々の勝負を仕掛ける。割りと嫉妬深く、レオンが女性連れで旅をしているのが我慢ならない様子。

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