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蒼い宇宙  作者: 零崎 紅
2/2

放課後は。

〝キーンコーンカーンコーン〟


特徴のないチャイム音。

一日の終わりを告げる。

窓からそとを眺める。

あぁ、空が綺麗だ。

美術部でもないのに絵をかきたくなる。

窓側の席に座って頬杖をつく。

顎の骨が可笑しくなるとか知らない。

私は夕日の沈んでいくさまを眺めていた。

グラウンドからは野球部の掛け声が聞こえる。


「青春してるなぁ」


ひとりオバサンみたいなこと呟いてみる。

その時しまっていたドアが思いっきり音を立てて開いた。

長閑な気分だった私は思いっきりずり落ちた。

そんな私の傍に寄ってくる人影。

頼むから早く帰って。

そう思うのになかなか帰らない人影。

俯いていた顔を上げるとそこにはクラス1のやんちゃ坊主、木戸結城がいた。

木戸くんはイケメンで運動神経抜群。

成績はちょっとあれだけれど。

そんな彼が目の前にいる。

しかもあろうことか私の顔を覗き込んでいるのだ。


「っ?!?!?!」


声にならない叫び声をあげて立つ。


〝ガシャン〟


椅子の倒れた音なんて気にしない。

すぐさま後ろのロッカーまで後退する。

私は羞恥で顔から湯気でも出そうなくらいだった。

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