テンプレ擁護論① テンプレって?
テンプレとは、お話の基本形です。
もともとは「template」、つまり鋳型、雛型、定型書式という意味の英単語です。
「なろう」では「よくある話の流れ・設定」程度の解釈で間違いないでしょう。
一定の批判を集めてはいますが、私は大好きです。テンプレな話は安心感が違いますから。
今回はそんなテンプレのお話。
「なろう」で批判されるテンプレは、「異世界転生」「異世界トリップ」「(戦闘・生産)チート」「ハーレム」「VRMMO」「主人公最強」「俺TUEEEE」「土下座神」「冒険者ギルド」ですかね? 他にもあったら感想にでも書き込んでください。書き加えます。
そんなテンプレはなぜ溢れかえっているのでしょうか?
いや、逆説的に「溢れかえっているからテンプレ認定された」んですけどね。
とにかく「たくさんある理由」を考えてみます。
これについての答えは簡単です。
「面白いから」
この一言に尽きます。
面白くなければ読まれないし、書かれません。
面白い小説というものを考えた時、その「面白い要素」を抽出した結果が「テンプレ」なので、「そもそもテンプレは面白い」ことが前提となります。
つまり、テンプレとは「面白さの最大公約数」なんですね。多くの方に受け入られる要素であり、話を作る上での基本でもある。私の解釈ですが。
批判されているのは確かですが、理由を見ると「たくさんありすぎるから」って言うのと、「テンプレに頼りすぎて面白くない作品が多い」っていう意見が大半じゃないでしょうか?
前者についてはスルーします。
後者については「料理を期待していたら『味の素(うま味調味料)』が」出てきたという解釈をすれば分かっていただけるでしょうか? 調味料だけ出てきたら、マヨラーにマヨネーズの組み合わせ以外は怒られるでしょう? 醤油を使った料理が好きな人だって醤油の一気飲みなんてしませんよ。マヨラーはマヨネーズを直でイケるらしいですが……。
中には特定のテンプレにアレルギーを持つ人もいますが、そのあたりは個別擁護もしますので、その時にでも。
小説投稿サイトには、流行テンプレが存在するように思います。
一際目立つ作品に魅せられ、その読者が似たような作品を求めるのと、似たような話を書く人が集まる。これはそんなに悪いことですかね?
似たような作品が集まった方が、その中でランキング上位、特に輝く事の難易度が上がるし、挑戦し甲斐があるのではないでしょうか?
逆にそれ以外で挑戦することの難易度も上がりますが、商業化について言えば、「読者評価よりも編集部の評価」を軸に考えますので、そちらの難易度は変わらないという見方もあります。
「人が多く集まっている」のであれば、特に問題は無いんじゃないかなぁと思います。
もしどうしてもこのサイトが合わないのでしたら、とりあえず、自分の好みに合ったサイトを探すのも一興かと思います。
読者にも作者にも、道は一つではありません。
「盗作に見える」という意見は「論外」なので無視します。
盗作だと思ったら、通報してくださいよ。ほんとに。運営が削除勧告しますから。
それでも残った作品が盗作に見えるのでしたら、貴方の目が「テンプレ」という考え方で曇っているだけです。