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猫の雑記帳  作者: 猫の人
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シナリオ考察② 戦術とか

 たくさん兵を揃え、鍛える。

 これが兵法における王道であり、基本です。


 ですが、実際は敵より少ない数、素人同然の兵士を使って戦をする必要があります。何でもかんでも事前に思った通りの準備ができるわけではありませんから。

 では、そうやって準備不足で戦う必要がある時には絶望しかないのでしょうか?

 いいえ、違います。

 戦術で、戦力差をひっくり返すのです。



 戦術の基本は、私の考えですが、おおよそ4つに分かれると思います。


 まず、包囲すること。

 これは囲むことで敵の意識を分散させ、まともに戦えなくすることです。

 個人の喧嘩で想像してください。正面にいる相手が殴り掛かってきたとして、それを防ぐことは容易かどうかは横に置き、現実的にみて挑戦可能と思えるでしょう。ですが、それが横や後ろから殴りかかってくるとしたら? まず無理ですよね。

 包囲する、後ろや側面を突く。

 これが一つ目です。


 二つ目は、虚を突く。

 虚とは、相手の気の緩みです。いきなり襲われるのと、スポーツのように合図をもって戦いを始めるのとでは、対応に差が出るという話ですね。

 主に、森などに身を伏せた部隊が、通りかかった敵を襲うなどがこれに当たります。また、「夜討ち朝駆け」という言葉がありますが、敵が陣を敷き休息をとっているところを襲うのもよくある方法です。敵の意識が戦闘から逸れている間に攻め入ることで戦果をあげようという考え方ですね。


 三つ目、地形を使う。

 兵士で勝てないなら装備で勝つ。そしてその装備という考えの中には、罠も含まれます。

 罠と言っても、これは地形によってできることが大きく変わります。

 たとえばですが、川があるなら上流をせき止め、敵が渡河の最中に流れを戻し、鉄砲水で数を減らすといった作戦があります。

 秋の草地なら、風向きにもよりますが火計――草に火をつけ敵を焼き殺すといった手段を思いつきます。

 他にも、谷で落石、壁の上から煮立った油をかける、木と木の間にロープを張るなど、うまく地形を利用する手段を探しましょう。


 最後、四つ目は、兵糧攻めです。

 人間は、毎日ごはんを食べなきゃ戦えません。だったら、敵からご飯を奪う、敵のご飯を食べれなくすれば相手は戦えなくなり、兵をぶつけなくても勝てるようになる。そういうことです。

 ちなみにこれは、ご飯だけの問題ではありません。武器や防具などと言った「軍事物資」も大事です。全員素手の軍隊と、長槍装備の軍隊では勝負にならないと思ってください。兵士の練度も大事ですが、装備だって重要なのです。



 戦術は劣勢のはずの軍隊が勝利を収めるといったカタルシスを演出する、戦記物には必須のツールです。

 戦略上の策略などもありますが、それはまた別の機会に。


 短いですが、本日はここまで。

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