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猫の雑記帳  作者: 猫の人
38/42

魔法雑談⑩ ゾンビとか

 ゾンビに対する認識が甘いというか。

 どうにも、一部の勘違いされた方の攻撃対象にされている気がします。

 なので、ゾンビに対する考察でもしてみようかと思います。



 まず、ゾンビの定義から。

 元々はブゥードゥー教のアイテム、「ゾンビパウダー」により術者の言いなりになった人の事を指します。

 リアルな話、ゾンビパウダーを調べてみると、麻薬の様なものみたいです。つまりゾンビとは麻薬中毒患者で、薬欲しさに悪事を働く人と見ていいでしょう。身も蓋も無いですが。

 これがホラー映画にてヴァンパイアと結びつき、今のゾンビの原型となりました。

 余談ではありますが、ヴァンパイアって「不信心なキリスト教徒が天国に行けず、死体のままこの世を彷徨う羽目になった」状態の事で、現在のゾンビと考えて間違いないんですよね。貴族的? 一昔前の書籍なら靴屋のヴァンパイアとか、普通にいますよ。


 というわけで、ここで叩かれているゾンビはアンデットで、動く腐乱死体の方です。麻薬中毒患者ではありません。



 叩かれるポイントは大まかに二つ。


・ 死後硬直で硬くなった死体が動くわけがない

・ 人間を襲うのに何で同士討ちをしないのか


だと思います。

 では、この2点に反証してみましょう。



 死後硬直で硬くなった死体の関節を動かせば、たしかに崩れていくでしょう。

 ですが、崩れていくこと自体は織り込み済みで、動くたびに腐った肉が滴り落ちていくのもゾンビなのです。そこは問題ではありません。

 ただ、それでも「関節部分が~~」と言う人のために魔法的な一例をあげますと、ゴーレムを思い浮かべてもらえばいいでしょう。あれも関節部分が作られていないにもかかわらず人間的な動作をするモノがあります。分からない人は1970年代のロボットアニメで補完してください。あのように関節部分を曲げてしまえば済む話です。ロスは大きいでしょうがね。その分だけ関節特有の脆弱性を抱え込まなくて良くなるというメリットもあります。


 そもそも固まった筋肉が動くはずがないと言う人もいますが……それを言ったら、腐った段階で動きません。筋肉が動くのは筋肉の収縮が行われるからであり、それは神経からの電気信号を必要とします。

 脳みそも、腐ってますよね。神経だってまともにつながっていませんよね。だとすれば、筋肉の収縮で動くという考え方自体が間違っているというのは明白でしょう。さらに突っ込むなら「ゾンビと双璧を成すアンデット、スケルトンはどうなる?」とも言えます。一般的な物理法則を適用する考え方が間違っているのです。

 では、どうやって動いているのか。

 それは魔法的な何かだったり霊的な何かだったり。世界観に拠ります。

 魔法で火の玉を作り敵に向けて飛ばせるのがファンタジー世界です。死体を動かす動力だってあるでしょうね。というか、作者があると言えばある、暴論以前にそれだけです。そのような世界を作ったわけですから。それをできないと言いたいのでしたら、ファンタジーは読まない方がいいでしょう。



 同士討ちをしない理由について。

 まず、同士討ちするのではないかと言う疑問は、ゾンビが人間を襲う、その死体を食べるなどと言った行動に起因します。死体とゾンビを区別できるのかと言う疑問ですね。

 これについてはまず、前提条件の確認から。

 ゾンビは腐った死体です。人間に拘る気はありませんが、生き物を襲います。

 腐った死体であれば脳みそが機能しているはずも無く、脳みそ以外の何かで思考していると考えるのが妥当でしょう。単純な行動しかできないゾンビが多いことを考えると、虫のごとく条件反射で生きていると思ってもいいですね。

 では、ゾンビの行動をどうやって制御するか。というよりゾンビは何を感知しているかが問題になります。プログラムで言うなら、周囲の情報を感知する(インプットする)ことが無ければ行動に移す事(アウトプット)が無いのです。

 当たり前ですが、五感は生物特有の感覚です。死体に五感があるというのは考えなくてもいいでしょう。その場合、魔法的な知覚手段が無いといけないという事になります。たまに会話したり音に反応するゾンビもいるので一概には言えませんけどね。その場合は中身(幽体)が反応しているのでしょうか。とりあえず例外は横に置きます。


 とあるファンタジー世界を例に見ますが、生きている者と死んでいる者(アンデット)にはそれぞれオーラがあり、アンデットが生者を襲うのはそのオーラで判断しているから、というものです。

 この設定が一番よく見かけるものであり、使いやすい設定でしょう。アンデットと生者に明確な区別があり、だからこそ間違えないのだと。

 見も蓋も無い設定ですと、「術者がゾンビを操っているから」と言ってしまってもいいのですが。



 今回もいろいろと書いてみましたが、物語に魔法が無い現実の常識を無理やりあてはめれば大概のフィクションは成り立たないと結論付けます。探偵ものに「警察が探偵を頼るなど、まずない」とか。「推理がどれだけあろうと証拠の方が優先される」とか。リアルに見える世界だろうと、現実的に考えればツッコミなど誰でもできます。

 まずはフィクションの持つ世界観を受け入れるところからスタートしてほしいものです。

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