魔法雑談⑤ 魔法大国の魔法学校
今回は魔法大国、魔法学校について。
あんまり評判がよろしくないので、フォローのようなお話です。
まず、魔法大国について。
そもそも、魔法「大国」とはどういった国家を指すでしょうか。
大国の意味は、「国土の広い国」「ある分野において国際的に大きな力を持つ国」「律令制から明治維新までの令制国の等級」の3パターン。通常、魔法大国の場合は2番目の意味で、「他国より優れた魔法技術を持つ国」のことです。
では、他国より魔法分野に優れた国とはどういった事を指すでしょうか。これは簡単ですね。
・ 他の国の魔法使いでは使えないような、凄い魔法を使える魔法使いがいる。
・ 他の国より、魔法技術が浸透している。要するに、魔法使いの数が多い。
このどちらかとなります。後者の場合、数の多さで圧倒し、かつ平均レベルは同等以上でないといけませんが。
当たり前ですが、この状態を数10年単位で続けることが出来なければ、魔法大国には成りえません。優秀な魔法使い一代限りの成果では国ではなく、個人の力に頼らない、歴史があってこそ国の成果であるといえるからです。
個人的には、魔法大国にはマジックアイテムが一般に普及しているようなイメージを持っていますが、皆さんはどうでしょう?
後の細かい差分は、各自のイメージ誤差による味付けのレベルだと思いますが。
次。そんな魔法大国に魔法学校がある理由。
これに対し否定的な人がいますが、私にしてみると逆に無い方が不自然だと言えます。
魔法大国の条件を満たすには、魔法分野の天才もしくは大勢の凡才、そのどちらかをコンスタントに排出する必要があります。そして、それを行うのには学校教育こそが、最も効率が良いのです。凡才を一人前にするのが今の日本で行われている学校教育です。また、複数のサンプルが揃う事で才能の有無を把握するのにも役立ちます。天才を見つけるのも容易になるでしょう。
そして、それとは別に徒弟制度や私塾のような個別教育機関を設けて天才に対応。公立学校普通科の平均的な教育に対する私立学校専門科の先鋭的な教育が共存するようなものですね。魔法学校があろうと、他の手段手法による教育、知識の継承もまた、行われると考えるのが普通です。
他国からの生徒を受け入れた場合、技術や知識の流出が、と思われる人もいるかもしれません。しかし、その心配は杞憂です。
なぜなら、学校教育では平均的な、凡才レベルまでしか育てないからです。
流出を恐れるような技術や知識は、「学校機関」ではなく「研究機関」にあるものだからです。
自分の学校で学んできた内容を思い出してください。日本の高校生が、他国に漏れたら拙いような、専門的な知識を学びますか? そんなことは学んでいませんよね? それが答えです。
これが仮に国の研究機関に他国の人間を配属した、では問題になるかもしれませんが、そういった場合は共同研究であったり、上位の国の監査官が派遣されたなどの事情が考えられます。何らかの理由があれば納得できる程度なのですね。
それに、他国からの留学生を受け入れることは、国家間交流につながり、平和の維持に役立ちます。学校という場に通える人間の交流は、将来的には国の魔法分野を支える人間の交流とも言えます。国の中枢かどうかは知りませんが、実力者同士が友誼を持っていれば戦争なども起きにくくなります。
また、魔法分野の教育がどのレベルで行われていることを相手に教えるのは、魔法技術分野の優位性を分かりやすく説明する効果があり、「学ばせる」という恩義を与えるとともにちょっとした威圧にもなります。「教える」ことには様々なメリットもあるのですよ。
あと、魔法大国の魔法学校を否定される方へ。
魔法学校が無かった場合、どうやって魔法分野を他国の上のままで維持し続けられるのか、考えてみましょう。
意外と難しい問題ですよ?
例えば。物に頼った場合、それが破壊されるか盗まれるかするパターンがシナリオフックになります。たったそれだけで「魔法大国」の看板が外れるような国を、魔法大国と呼ぶにふさわしいですかね。




