なろうとか② ファンタジー作品はラーメンである
ファンタジー作品のみが供給過多になっている現状。
わたしはこれを「ラーメン街現象」と考えています。「ラーメン街現象」は私の作った単語ですので、調べても出てきませんよ?
「ラーメン街現象」とは、「ラーメン街にラーメン屋が集まり、ラーメンを求める客が引き寄せられる現象」の略です。
ラーメンの部分をファンタジーに置き換えると、「『小説家になろう』にファンタジー作家が集まり、ファンタジーを求める読者が集まる現象」となります。だいたいはご理解いただけたのではないかと思います。
では次に、なぜ私が「ラーメン街現象」などという単語を使ったのかを説明させていただきます。
ラーメン街というのはラーメン屋が軒を連ねる一角のことです。
当然のようにラーメンを求める客が集まるのですが、そこに本格的なイタリアンやフレンチのお店を作った時、客入りはどうなるか考えてみましょう。
お客はラーメンを食べにラーメン街へ足を運ぶのです。当然ですね。
頭の中はラーメン一色、どのラーメンを食べようか迷うことでしょう。豚骨か醤油、塩に味噌。値段や客入りも参考にしつつ、お店を選びます。お店に入れば餃子や炒飯、飲茶を頼む人だっていますよね。ラーメン屋だけではなく、ラーメンに自信のある本格中華のお店だってあるでしょうし。
ですが、本格イタリアンや本格フレンチのお店に客は来るでしょうか?
まず、閑古鳥が鳴くでしょう。
味が良ければ、などと言う人もいるでしょう。ですが、そのお店を目当てに来る人“しか”客入りは期待できないのです。他の店には「町の名前にひかれてきた人」も来るというのに。
これでは採算は取れません。撤退し、別の場所に店を移した方が良いと、普通は考えるでしょう。
もう一度、ファンタジーに置き換えて説明をします。
『小説家になろう』は、流行のファンタジー作品が数多くある投稿サイトです。
当然のように流行りの作風を求める読者が集まるのですが、そこに純文学やサイコホラーなどの作品を投稿した時、読者を獲得できるか考えてみましょう。
読者は流行りの作風を求めて『小説家になろう』に来るのです。出版作という看板もあるのですから分かりやすいですね。
普段読んでいるライトノベルのような作風の作品が多くあり、どれを読もうか迷うことでしょう。時間は有限ですからね。異世界、転生、ハーレム、チート。文章量や日間ランキングを参考にしつつ、作品を選びます。作者を気に入ればその人が書く他の作品にも手を伸ばすことでしょう。「この小説をお気に入り登録している人はこんな小説も読んでいます!」を使って他の人の作品を読む人もいるでしょう。
ですが、流行り以外の作風の作品の読者はどれぐらいいるのでしょうか?
まず、ポイントが伸びずに埋もれるでしょう。
作品の質が良ければという人もいるでしょうが、手に取ってもらえないのでは分かってもらえません。同じ趣味をした人にしか、読んでもらえないジャンルというのはあるのです。ファンタジー作品には「とりあえず読んでみよう」という人が大勢いるのに。
これでは投稿する意味がないと、他の投稿サイトに移る人が出てもしょうがないです。投稿する際の注意書きが面倒で登録を抹消する人も出てしまうでしょう。
いかがでしたでしょうか?
「我ながらこれはない」と思う部分もありますが、ある程度の事実を含んでいると思います。