エタり回避論④ エンディング、そのパターン
物語の終わり。
それは総まとめ、一つの結論であり、紡がれた物語の到達点でもあります。
だからといって、あまり重く考える必要はありません。
最初にあげたのは一つの「目標」であり、そのようにしなければいけないという訳ではないからです。ハードルを上げた結果、書けなくなっては意味がありません。
話の展開、自分の実力、その他の状況。難しいエンディングに挑戦して、無理だったときはベルのルート、別のエンディングを探しましょう。
では、具体的にどんなエンディングがあるか。
・ 魔王討伐エンド
要するに、「強大な敵」を倒して終わるエンディングですね。
倒すのは魔王じゃなくて人を弄ぶ神様でもいいです。魔界塔○からの伝統ですし。他にもキャラクター的なものではなく、状況などでもいいんですけどね。恋愛ものなら、ヒロインとの結婚の妨げになる何かを取り除いたとか。
とにかく、主にラスボスを倒せば問題が解決するというルートで使われます。
VRMMOのデスゲームなどもこれに該当します。ゲームクリアとラスボス討伐がワンセットですから。……たまには「特定条件を満たしたらクリア」って言うんを読んでみたい気も。
・ 結婚エンド
結婚というのはある種の象徴ですけど。ヒロインと結ばれるエンディングです。
愛を確かめ合うのが主題ですので、「告白成功」「結婚」「出産」「子供と一緒」などの派生パターンがあります。
当たり前ですが、要ヒロイン。女性主人公の場合はヒーローですか? とにかく、お相手が必要です。恋愛要素を含む話であれば使い勝手のいいエンディングと言えるでしょう。
なお、あえて主人公は独り身で、サブキャラが結婚するといった「疑似」結婚ルートなどもあります。
・ 俺たちの戦いはこれからだエンド
打ち切り系エンディングの、最終防衛ラインです。
とりあえず勝てそうにない強力な敵、解決できない問題を提示し、それに主人公が挑むと決めて終わるパターン。
打ち切り感満載ですが、「イベントの途中で終わりにできる」といった特性があります。
何かのイベント中に、倒せない敵か難しい問題が出てきた。みんなが絶望する中、主人公が立ち上がる――
わりと綺麗な終りに見えるから不思議です。
応用編。主人公デッドエンドを混ぜて、次世代引継ぎ。人はそれをバーダ。クと言います。
・ そんなのって無いよエンド
バッドエンド系、ミッションfailedに見えますが、要するに、笑いをとるためのエンディングです。
仕事がうまくいったとか、恋人が出来たとか。そうやって主人公を――上げてから落とす。それがお笑いの基本です。
主人公に二つの目的、仕事的なものと私用的なものを持たせ、片方は上手くいって、もう片方で失敗する。もしくは「終わったと思ったら終わっていない」「別の(次の)問題が出てきた」など、主人公の平穏を奪ってあげてください。
周りがフォローするなり笑ってしまうなり、深刻な雰囲気にならなければコメディタッチで終われます。
・ デッドエンド
あえて主人公を殺して終わる。それも方法論です。
後味が悪い、鬱展、グロ注意など、問題を多数孕みます。
が、あえてやるのも一つの選択です。
「ループ系転生」「次世代や仲間に希望を残す」などの演出をすれば、次回作でフォロー可能です。
・ あれから数年……エンド
いきなり時間を空け、「すべての問題が解決した世界」を書くエンディング。
何が問題だったのか、あの後何があったのか。それを語るタイプと、最終決戦後に得た幸せを見せるルートがあります。
中には数百年後まで時間が飛ぶものもありますが、ある程度の下積みが無いと締まりません。ただ、「救われた世界」であれば読んている人も懐かしく思えるでしょう。特に大長編でキャラ数の多い話だと。




