表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

破片

破片×2(女王 / 夜)

作者: kuroneko

*女王*


君は小さな世界の女王

その中では君が最高の存在


その小さな世界には

君が許した人しか入れないんだ


誰よりも美しく

誰よりも才能豊かで

誰よりも愛される


だから僕が

その世界の入り口でいくら君を呼んでも

君は知らんぷり


それでも君は時折近づいてきて

世界の境界線で二人おしゃべりして

もしかしたら手を触れられるかも知れない


だけど

君は僕をその世界へは入れてはくれなくて


そして

僕は君をその世界の外へ連れ出したいんだ


君は女王ではなくなるけれど

僕はずっと君のそばにいる

僕の命を懸けて誓うよ 忠実な騎士のように

それじゃだめなのかな


君は小さな世界の女王

その世界に閉じ込められてる


自分で自分を

その世界に閉じ込めている



*夜*


夜は暗いから 秘密の話が出来る

君と二人 他には誰もいない


他の誰にも見せない傷

他の誰にも見せない笑顔

秘密で交わす約束


毎晩 繰り返し下らない話をして

そっと笑い合って

頬に触れて 髪を撫でて


一緒に眠りに落ちる


このまま朝が来なければ

君の温もりだけ感じていられるのに

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ