僕の瘡蓋と君の瘡蓋。
”僕の瘡蓋と君の瘡蓋。“
僕は大学まで付き合っていた彼女と別れた。
もう直ぐ彼女と別れてから1年になるが、僕はまだ彼女の事が
好きで仕方がない。
そもそも僕と彼女が別れた理由は?
ほんの少しの心のすれ違いだっただけだ。
それとお互い就活の事で忙しくなり別れる原因になったんだと思う。
気が付けばお互いがお互いの事を考えられなくなり、ほんの少しだけ
心がすれ違ってしまった。
それでも無理に僕も彼女も一緒に居る事を選んでいたんだと思う。
でもやっぱりお互い一緒に居ると小さな口喧嘩も増えていって、
別れる選択を選ぶしかなかった。
だけど僕は彼女と別れてから今もそうだが、”どうしようもなく後悔
しかなく、彼女が良ければいつでもヨリを戻したいと思っている。“
そう言えば? ”昔、知り合いにこんな事を言われた事があった。“
【どんなに好きな彼女でも別れてしまえばいつかそれも瘡蓋になる】と......。
でも僕は彼女と別れて1年も経つというのにまだ瘡蓋どころか、、、?
傷口はそのままで何一つ治ってはいないのだ。
どのタイミングでどう瘡蓋になるのだろう。
僕は思い切って、”元カノの彼女に電話をかけてみる事にした!“
彼女とはあの時以来、一度も電話もしていなかった。
僕は少し震える手で彼女の名前を見つけその番号に電話をかける。
【プルルルル プルルルル プルルルル】
『もしもし?』
『あぁ、久しぶり! 久々に声が聞きたくなってさ。』
『・・・和也、どうしたの?』
『いやさ、今! 琉莉は何してるのかなって気になって......。』
『まあ、それなりにちゃんとしてるよ。』
『”もし良かったら? 一度会わない?“』
『別にいいけど、何時にする?』
『来週の土曜日とかどう? 時間PM13時にいつも二人で会ってた
アノ場所って事で!』
『ああ、分かったじゃあ! 土曜日ね!』
『うん、土曜日!』
『じゃあね。』
『・・・ううん。』
僕は彼女に土曜日に会ったらヨリを戻してほしいと言おうと心に決めていた!
まだ僕が彼女の事が好きで、楽しかったあの時の頃のように
また元に戻りたいんだと、、、。
*
・・・そして今日は彼女と会う土曜日になった。
僕は朝からウキウキが止まらない!
久々に会う彼女は今、どんな風になっているのだろう?
僕が知らない1年間のうちに凄く彼女はキレイになっているんだろうなと
想うと余計に心がウキウキして止まらない!
そして彼女と付き合っていた時よく待ち合わせしていたあの場所に
僕は向かった。
『”ご、ごめん、少し待った?“』
『ううん! 今着いたところよ。』
『良かった!』
『”今からいつも二人で食べに行ってたあのカフェに行かない?“』
『ああ~いいねぇ~! 久しぶりだし行こうか。』
『うん。』
・・・僕も彼女も別れてからいつも二人で行っていたあのカフェに
行くのは久しぶりだった。
お互いあの頃によく食べていた物を注文する。
”僕はカツカレーで彼女はオムレツ。”
飲み物は僕はアイスコーヒー、彼女はアイスティーだ。
少しお互いの最近の近況報告をしてから僕は彼女にまだ好きな気持ちで
いっぱいだからまたヨリを戻そうと伝えると?
彼女はもう僕とはヨリを戻す気がないと言った。
”彼女は既に僕の事はちゃんと瘡蓋になって剝がれ落ちたんだと知った。“
その瘡蓋のあとはキレイに治り傷口はもう塞がっているんだと。
こんな事なら僕は1年前のあの時、彼女と別れたりしなかったのに!
彼女の気持ちはもう僕には何一つ残っていなかった。
”僕の瘡蓋と君の瘡蓋。“
僕は瘡蓋どころか1年経ってもまだ傷口も塞がらず、あの頃のまま
というのに、彼女の瘡蓋は既に剥がれ落ちて傷口はすっかり治り切っていた。
僕は彼女とカフェの後、物凄く気まずくなりお店を出た後分かれて
お互い家に帰る事になった。
”きっと僕はもう彼女と会う事はないのだろう。”
彼女はもう僕の居ない未来を既に歩み始めているのだから!
それに比べて僕はまだ同じところにずっと止まっている。
いつか? 僕も彼女のように新しい未来に向かって歩み始める
事が出来るのだろうか?
”ただ、今の僕にはまだ何も分からない!”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




