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白の少女は三人の男に愛される  作者: 有氏ゆず
第六話 少女は祈る
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6-5




すると突然、ゴーレムの目が紫色に光った。


「────っ!」


その紫色の光を見た瞬間、まふゆの背筋を冷たいものが走った。




……忘れもしない。


先日、学園を恐怖に陥れた魔物侵入事件。あの時、狂暴化した魔物たちの目が、同じ不吉な紫色に輝いていた。


あれは、単なるゴーレムの機能ではない。何者かによる外部からの干渉……悪意ある魔術の兆候だ。


まふゆの緊張に、前線で戦う三人も即座に気づく。




「どうした、まふゆ!?」


いち早くゴーレムの異常を察知したレオンハルトが叫ぶ。強化された剣でゴーレムの腕を弾き返しながら、その紫色の目に警戒を強める。


「この魔力の質……試験用のゴーレムじゃないのか!?」

「この感じ……間違いない、あの時の魔物たちと同じだよ、兄さん!」


セリウスは顔を青ざめさせながらも、杖を構え直す。彼の魔力探知能力が、ゴーレムから発せられる邪悪なオーラを明確に捉えていた。


「先生!試験を中止してください!このゴーレムは危険です!」


彼は試験官に向かって叫ぶが、試験官たちも突然の事態に混乱している。




「グルォォォオオオ!!!」


紫色の光が一層強く輝いた瞬間、ゴーレムの動きが劇的に変化した。

先ほどまでの重々しい動作が嘘のように、俊敏かつ凶暴な動きでレオンハルトに殴りかかる。


ドゴォォン!!


レオンハルトは咄嗟に剣でガードするが、あまりの衝撃に数メートルも吹き飛ばされた。

まふゆがかけた防護魔法が、衝撃で砕け散る。


「……チッ」


ミカゲが影の中から飛び出し、ゴーレムの背後から首の関節を狙う。

しかし、紫色の魔力に覆われたゴーレムの装甲は異常な硬度を誇り、短剣が甲高い音を立てて弾かれた。


「何だこれは……硬すぎる……!」




……これはもう試験ではない。実戦だ。

そして、この事件の裏には、あの時と同じ黒幕がいる。


三人の男たちは瞬時に状況を理解し、表情を引き締める。彼らの視線が、後方で息をのむまふゆに向けられた。


守らなければならない。何があっても。

彼らの決意が、紫色の殺意と正面からぶつかり合う。




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