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白の少女は三人の男に愛される  作者: 有氏ゆず
第六話 少女は祈る
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6-2




「そ、そういえばやけど!」


まふゆは全員の視線から逃れるように、ぱっと顔を上げて声を張った。


「この後昇級試験やね!!」


気まずい空気を吹き飛ばすかのように、拳をぎゅっと握りしめる。


「うち、絶対Fランクになるから!」


その言葉に、全員の意識は、恋愛の駆け引きから目の前の現実へと引き戻された。

そうだ。今日の放課後は、入学後初めてのランク昇級試験が行われるのだ。




「はは、威勢がいいな。その意気だ、まふゆ」


レオンハルトは、まふゆの頭を撫でていた手を離し、力強く笑う。


「……まあ、Gランクのままじゃ、お小遣いも少なくてユキロンも買えないだろうしね。君が本気を出すなら、僕もサポートしてあげるよ」


セリウスはまだ少し拗ねたような口調だが、その瞳は真剣だ。

前回のパーティ戦での経験から、まふゆの支援魔術がどれほど強力か、彼は誰よりも理解していた。


ミカゲは、まふゆの言葉を聞くと静かに彼女を見つめた。

そして、短く、しかしはっきりと告げる。


「……当然だ。あんたは、俺の隣に立つ女だ」


その言葉には、Gランクのまま留まることなど許さない、という彼の絶対的な意志が込められていた。

彼の言う「隣」が、単なるランクの話ではないことを、その場の誰もが(まふゆ以外は)感じ取っていた。




「へえ。まふゆも昇級試験受けるんだ。……あんたはどうするの?」

「あ、あーしは……まだ無理かなと思って。今回は受けない、かなあ」

「ふうん、そうなの。あたしは個人で受けるけど、まふゆは?」

「えっと、うちは……」


試験は、パーティでの戦闘形式と個人での能力測定形式が選べる。

まふゆがFランクを目指すなら、彼女の支援能力を最大限に活かせるパーティ戦を選ぶのが最善だろう。


そして、そのパーティメンバーが誰になるのかは、言うまでもなかった。


「パーティで、に決まってるだろ?」

「そうだよ、まふゆは支援職なんだから個人じゃ無理だよ。僕らが一緒に受けてあげるから」

「……当然だ」


三人の男たちは、試験官に最高の連携を見せつけ、このアルビノエルフの価値を学園中に知らしめてやろうと、静かに闘志を燃やすのだった。




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