表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白の少女は三人の男に愛される  作者: 有氏ゆず
第六話 少女は祈る
62/71

6-1




「はぁ……」


その瞬間、シャノンが大きくため息をついた。


「ほんと男ってバカね」


肩をすくめてから、まふゆの方にずいっと寄る。


「まふゆが誰と楽しくしてたかくらいで、そんな顔するなんて」


そのまま、にやっと挑発的に笑って、まふゆの耳元に顔を近づけた。


「ねえまふゆ。男よりもあたしの方がいいでしょ?」

「え、ええっ!?」


突然の距離に、まふゆは思わず赤くなる。


「し、シャノンさん……近い……!」

「はいはい、かわいいかわいい」


満足そうに離れるシャノン。




一方で、少し後ろに立っていたリリアは、その様子を黙って見ていた。


(……レオンハルト様……)


視線の先では、レオンハルトがまふゆを見ている。

それは、リリアが隣に座っていた時とは、どこか違う眼差しだった。


安心しているような、守るべきものを見るような。無自覚で、だからこそ余計に胸に刺さる態度。


(……だって、まふゆんは可愛いし)


自分に言い聞かせるように、心の中でつぶやく。


(みんなまふゆんのこと好きになるのは……当たり前だし……。あーしだって、まふゆんは友達だと思ってて、好きだし……だから、レオンハルト様も、まふゆんのこと……)


でも。

胸の奥が、ちくりと痛んだ。


リリアはぎゅっとパレットを抱え直し、そっと視線を伏せる。

誰にも気づかれないように、静かに。

ただ、ほんの少しだけ……嫉妬していた。




「……え、ええ……?みんな、どないしたん……?」


そんな感情の交錯に気づかないまま、まふゆは皆の中心で、きょろきょろと視線を巡らせていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ